
テクノロジーの進化は、様々なことをボタンひとつでできるようにしてくれた。だが自転車の空気入れは、21世紀になった現在も、手動でポンピングしなければらないものがほとんど。自転車屋まで出向けば、自動で空気を入れるコンプレッサーが用意されているが、空気が抜けた自転車で自転車屋まで移動するのは、ちょっと大変だ。


「RideAir」は、ボタンひとつで自転車のタイヤに空気を充填できる空気入れ。バッテリーを充電するように、自転車タイヤ用のエアを“充空気”するという発想でこれを実現した。

「RideAir」を使用するには、あらかじめ自転車屋やガソリンスタンドのコンプレッサーを借り、空気を充填しておく。これを自転車に取り付け、必要に応じて自転車のタイヤに空気を入れるという仕組みだ。使い捨ての CO2 ボンベなどとは異なり、“充空気”すれば何度も使えるので、環境負荷も低いというメリットもある。


「RideAir」のサイズは、自転車用ウォーターボトルとほぼ同じ。このため自転車フレームのウォーターボトルホルダーに取り付けて持ち運ぶことができる。重さは500グラムなので、常時持ち運んでもペダル負荷が増すことはない。

「RideAir」を開発した米国 DesignAir Innovations は現在、クラウドファンディングサイト kickstarter で出資者を募集している。記事執筆時点では、45ドル出資することで、「RideAir」を入手可能だ。入手に必要な金額はキャンペーン後半になるほど上昇し、終了後の市販価格は70ドルになる予定。出荷は2016年1月頃を予定している。
