愛媛県の私鉄、伊予鉄道が発表した新ロゴや車体カラーが話題になっている。愛媛らしさを前面に押し出したオレンジ色は、あまりにも似合いすぎており「もはやみかん鉄道」という評判さえ立っている。

すごくミカン
すごくミカン

すごくオレンジ
すごくオレンジ

愛媛といえばミカン。ミカンといえば愛媛。愛媛でのミカン栽培は江戸末期に始まったという。1年中温かく晴れの日が多く、畑の土も水はけがよく栄養が多い環境に恵まれ、すっかり一大産地として知られるようになった。ミカンから転換した品種なども含めた柑橘(かんきつ)全体の生産量は現在、全国1位だそうだ。


そんなミカンのイメージをすごく意識しているのが、伊予鉄道が改革のために打ち出した計画「IYOTETSU チャレンジプロジェクト」。第1歩として、単なる移動手段ではなく乗って見たくなるようなバス、列車をめざし、新ロゴ「IYOTETSU」を導入。さらに車両カラーを鮮やかなオレンジで統一する方針を明らかにした。

路線バスから高速バス、市内電車から郊外電車までばっちり新ロゴと新カラーに装う考えだ。

ロゴもミカン
ロゴもミカン


バスから電車まで全部オレンジ
バスから電車まで全部オレンジ

さて、インターネット上での反応はというと、さまざまで、これまでの伊予鉄道のカラーリングを惜しむ人もいれば、すでにある JR などのオレンジ色の列車を例に挙げてこうした色もなかなか良いと意見を述べる人もある。

駅名表示は外国の観光客にも見やすくし、かつミカンテイストも加える
駅名表示は外国の観光客にも見やすくし、かつミカンテイストも加える

ちなみにカラーリングよりも、伊予鉄道が同プロジェクトの中で市内電車に導入すると発表した新型車両「連結式 LRT(軽量軌道交通、ライトレール)」に興味があるという意見も出た。LRT といえば、欧米を中心に導入が進む、鉄道とバスの中間ともいえる交通機関。従来の「路面電車」を改良したような乗りやすさ、使いやすさに注目が集まっており、これを伊予鉄道がどう生かしていくのか気になるところ。

とにかく今後、愛媛はさまざまな意味で盛り上がりを見せそうだ。