子どもの頃夢中になって眺めた「21世紀の未来予想図」。“小学X年生”などの学習雑誌に掲載されていたその予想図では、ビルとビルの間をチューブで繋ぎ、その間を高速で移動する乗り物などが紹介されていました。予想図には、背中にリュックのようなものを背負い、空を飛ぶ人間の姿もありました。

あれからかなりの時間が経過し、気が付くと21世紀。いまだに東京の空で空飛ぶ人間を見つけることはできません。でもそのための技術は、少しづつ前進してはいるようです。


カナダの発明家 Catalin Alexandru Duru さんは、自作の個人用ホバーボードを使って275.9メートル飛行。ギネス世界記録を樹立しました。記録が達成された場所はカナダ ケベックのウアロー湖。達成日時は昨年の8月25日でした。ホバーボードの製作、および記録に挑戦した理由について、Duru さんは次のように説明しています。

「私は、人がボード上に立ち、足でコントロールするホバーボードでも、安定した飛行ができることを示したかった」


今回、挑戦は安全のため水上で行われましたが、実際にはどこででも飛行が可能なのだそう。そして、最高で約5メートルの高さにまで上昇できるそうです。5メートルの高さは、“恐怖を感じる”高さなのだとか。

飛行可能な距離が275.9メートルでは、実用化にはまだまだ時間がかかりそう。でもいつかはこのホバーボードのような乗り物で、通勤したり、通学したり、旅行に出掛けたりしてみたいものです。そう、子どもの頃見た未来予想図の“空飛ぶ人間”みたいに。


一人乗りホバーボードが、ギネス世界記録を樹立