東京の私鉄、京王電鉄井の頭線「東松原駅」は、それほど目立たない駅。急行は停まらないし、乗り換えもない。地元の人以外だとあまり利用しないかもしれない。しかし1年のこの季節は呼び物がある。ホームから見える豪華なアジサイの植え込みのライトアップだ。


アジサイの植え込みがあるのは東松原駅上り線側の斜面。6月10日~24日の毎晩19時~21時30分の期間、花が闇に浮かび上がるよう光を当てる。

ちなみにライトアップ期間中は、井の頭線の列車1編成が、アジサイのヘッドマークを付けて走るので、幸運な人は見かけたり乗ったりできるだろう。

井の頭線の線路脇に植わったアジサイは、東松原駅だけでなく、沿線で合計2万6,000株あまりもある。梅雨入り時に車窓からふと目にしている人も多いはずだ。

京王電鉄は1990年から井の頭線の環境保全の一環として、アジサイ、サザンカ、ツツジなどをせっせと育てて来た。乗客の目を楽しませる意味もあるが、同時に草木の根がしっかりと土壌を支え、降雨時に斜面の崩壊を防ぐ効果があるそう。