島根県松江市といえば、茶の湯文化で有名な土地柄。県内を走る私鉄、一畑電車では、車内で茶の湯体験と和菓子を味わえるイベント列車「和スイーツ電車」が7月12日に運行される。

一畑電車が運行する
一畑電車が運行する

松江と和菓子、お茶の歴史は古い。今からおよそ3世紀ほど前の江戸時代。当時の松平不昧(ふまい)公という、松江の藩主でありながら高名な茶人が「不昧流」という茶道を開き、和菓子とお茶の文化を盛り上げた。


今でも松江の町を歩くと色々なところに、小さく美しい工芸品のような和菓子を作って売っているお店や、茶の湯を体験できるお寺などがある。

和スイーツ電車は、不昧公も治めた松江城が新たに国宝に指定される見通しとなったことにあわせ、松江の茶文化もなじんでもらおうと企画したもの。松江市立女子高校の生徒と一緒に実施し、観光客をもてなすそう。

和スイーツ電車のイメージ
和スイーツ電車のイメージ

7月12日の9時58分に松江しんじ湖温泉駅を出発し、11時7分に出雲大社前駅に到着する予定。使用車両は一畑電車の2103号、2113号。お茶の体験は一畑電車に電話で事前申し込みが必要。なお、募集人数は10人なので、必ず参加できるとは限らない。