自転車用GPS製品分野をリードするガーミンは2015年1月、自転車用レーダーシステム「Backtracker」を開発するiKubuを買収。そしてその約半年後の2015年7月、同社はiKubuの技術を組み込んだ製品「Varia(ヴァリア)」を米国で販売開始した。

自転車用レーダーシステム「Varia(ヴァリア)」
自転車用レーダーシステム「Varia(ヴァリア)」

ガーミンによれば、米国における自転車死亡事故の約40%は、後ろから来た自動車やトラックに衝突されたことが原因だという。


自転車死亡事故の約40%は、後ろから来た自動車やトラックによる衝突が原因
自転車死亡事故の約40%は、後ろから来た自動車やトラックによる衝突が原因

「Varia」は、より安全なサイクリング環境を構築するための商品。サイクリストの背後から自動車が接近していることをサイクリストに警告してくれる。

「Varia」は2つのユニットで構成される。1つはシートポストに取り付けられ、背後の交通状況をレーダーで検知する「リアユニット」。140メートル以内の自動車を検知可能だ。もう1つはハンドルバーに取り付けられ、状況をLEDでサイクリストに知らせる「フロントユニット」。自動車がどの程度接近しているかをLEDの数と色で表示する。

背後の交通状況をレーダーで検知する「リアユニット」
背後の交通状況をレーダーで検知する「リアユニット」

「Varia Rearview Radar」の基本的な技術は、iKubuによる「Backtracker」がベース。だがその技術はガーミンの投資により、洗練されたものとなった。ガーミンのサイコン「Edge」と統合されており、LED表示ユニットの代わりに「Edge」で背後の状況を表示することも可能だ。「Edge」を「フロントユニット」として利用する場合、背後の乗り物を最大8台まで把握可能になるという。また、乗り物とサイクリストの相対速度や脅威レベルも表示できる。

「Edge」を「フロントユニット」として利用すると、  より多くの情報を表示可能に
「Edge」を「フロントユニット」として利用すると、
より多くの情報を表示可能に

米国での価格は299ドル。日本での販売や価格については、日本での正規代理店いいよねっとの発表を待ちたい。