この夏「下水」に関する日本で最も熱いイベントの1つが、7月28日~31日に東京ビッグサイトで開かれる。その名も「下水道展'15東京」。しかもなぜか本田技研工業(ホンダ)のクルマが出展するのだ。

出典するのは「FCXクラリティ」
出典するのは「FCXクラリティ」

下水とクルマ。ちょっとつながりが読めなかったため、ホンダに理由を問い合わせてみたところ、答えは「水素です」とのこと。


ざっくり言うと、下水から作れる水素を使って、燃料電池車(FCV)を走らせる構想のためだという。

日本には約2,200か所の下水処理場があるが、そのうち約300か所ではメタン発酵により下水の汚泥からバイオガスが発生している。2011年時点で、うち残り約3割が未活用の状態。そこでガスから水素を取り出して使おうという試みを、国土交通省などが進めている。

今回の下水道展では、下水から生まれる水素を特集する予定。ホンダは水素で走るFCVの普及に熱心で、トヨタ自動車や日産自動車とともに全国の水素ステーションを支援する取り組みを進めているほど。そこでホンダのFCVである「FCXクラリティ」などを下水道展に出展し、さらに、下水から生まれる水素をどう生かしていくかについて、ホンダの技術者が燃料という側面から語るという訳だ。

FCXクラリティと水素ステーション
FCXクラリティと水素ステーション

外部に電力を供給できるFCXクラリティの装備
外部に電力を供給できるFCXクラリティの装備
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