
東急電鉄の大岡山駅は、企業立の総合病院である「東急病院」と一体化しており、病気の診療から人間ドック、健康診断まで幅広い設備を備えている。
東急病院と大岡山駅が1つになったのは2007年。もともとそばにあった病院を、建物の老朽化を機に駅の上に移転させ、5階建てのしっかりした新築ビルにした。当時こうした試みは日本で初めてだった。
駅の上に病院を置く場合、診療に支障を来さないよう、振動対策が重要になる。大岡山駅はコイルばね防振装置を線路の下に設置してあるため、うまく行った。駅改札付近に病院入口を設けてあるため、雨天の日も濡れずに駅から病院に入れる。

建物の外観は、壁面や屋上を緑化して周辺の街並みとの調和を図っている。ちょっと面白い雰囲気だ。