自転車通勤者をメインのターゲットとした「Flugel(フリューゲル)」が8月21日に販売開始された。フレームの一部に曲線を採用することで、柔らかみや軽さを表現している。


「フリューゲル」は、純白のアルミボディを持つロードバイク。その最大の特徴は曲線フレームにある。ほとんどのロードバイクが直線的を主張したデザインを採用するなか、美しい白の塗装と相まって、街中で目立つデザインを実現した。



曲線フレームは車体を持ち運ぶ際の持ち手としても利用可能。歩道橋を自転車を持って渡るときなどに握りやすい形状となっている。

曲線フレームには、トップチューブを低めに設定できるというメリットもある。「フリューゲル」のサドル高は870-1140ミリと、700cタイヤを履いたロードバイクにしては低め。女性サイクリストでも乗れる人が多いだろう。


「フリューゲル」のもう1つの特徴は、前輪ディスクブレーキの採用。ディスクブレーキは、消耗品が高価だったり、メンテナンスが面倒といった欠点も多いが、雨の日の制動力には定評がある。


自転車通勤をしている人は、雨だからといって自転車に乗らないわけにはいかない。そんな人たちにとって、この前輪ディスクブレーキは頼もしい装備といえるだろう。

また、伸縮式スタンドを搭載している。ロードバイクにはスタンドが付かないものが多いが、「通勤途中に、ちょっとラーメンや牛丼を」ということの多い自転車通勤者には、これもうれしい装備だ。


想定店舗小売価格は4万2,800円(消費税別)という手の届き易い価格設定。ロードバイクとしては破格に安く、ちょっと不安になってしまう。だが、これまでロードに手が出なかった人たちや、初めて自転車通勤をするという人がお試しで乗るには、ちょうど良い価格なのかもしれない。


なお、販売元のWACHSEN(ヴァクセン)は、「フリューゲル」と同型で、ブラック塗装された「Drohung(ドロファン)」も用意している。


また、クロスバイク「GLANZ(グランツ)」(ホワイト)「DUNKEL(ドュンケル)」(ブラック)も販売している。価格は3万9,800円。