
「BIG20」をデザインしたのは、プロダクトデザイナーのJ.Ruiter氏。同氏は街の景色を邪魔しないデザインを追求した結果、このシンプルな形にたどり着いたという。

だが、自転車の走行性能にも妥協してはいない。ドライブトレインには、10スピードの変速機が採用されている。後輪にはディスクブレーキが装備され、雨の日の駆動力をアップすると同時に、リア周りのデザインをスッキリとさせた。

価格や送料については、Inner City Bikesまで、Eメールで問い合わせて欲しいそうだ。

作ってくれないかな?
J.Ruiter氏は、街の景色に溶け込む乗り物の製作にこだわりを持つプロダクトデザイナー。2011年には、エクステリアを鏡張りにした「Moto Undone」を公開している。

「Moto Undone」は、一回の充電で約3時間走行可能な電動バイク。だがそのような仕様は、J.Ruiter氏にとってはどうでもよいことのようだ。「Moto Undone」でJ.Ruiter氏が目指したのは、ボディを鏡張りにして周囲の風景をバイクに映り込ませ、バイクの存在を限りなく透明にすることと、ガソリンエンジンではなくモーターを使用することで、騒音や排出ガスを極力出さないことの2点。周囲の景色や環境に影響を与えない乗り物を作る。これが、J.Ruiter氏の思想だ。

「BIG20」はこの思想の延長線上にある自転車。「Moto Undone」は実用性には乏しかったが、「BIG20」は街乗り自転車としての実用性も備えている。
Inner City Bikesはその他、後輪を直接漕ぐ自転車「36TH ST BICYCLE」を販売している。こちらもJ.Ruiter氏によるシンプルなデザインが特徴で、前後輪にディスクブレーキを搭載している。価格は1万2,000ドル(約148万円)。日本への送料に関しては、問い合わせて欲しいそうだ。なお、「36TH ST BICYCLE」を乗りこなすのはかなり難しいので経験のあるサイクリストだけが発注して欲しいとしている。
