Mercedes-Benz(メルセデス・ベンツ)の旗艦車種「S クラス」にディーゼルエンジンのハイブリッド車「S 300 h」が加わった。発進時から大きなトルクを発揮し、かつ燃費効率がJC08モードで20.7km/Lと環境性能にも優れる。

「クリーンディーゼル」2.2L直列4気筒BlueTECエンジンと高効率のモーターを搭載する。エンジンは最高出力204PS/150kW、最大トルク500Nm、モーターは最高出力27PS/20kW、最大トルク250Nm。双方を組み合わせて最新のV8エンジンと同等のトルクを出せるそう。



これに加え多様なセンサーでクルマの周囲360°を監視して運転を支援する「インテリジェントドライブ」も採用する。


まずフロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラで、最大500mの範囲を監視し、2つのカメラで車両前方約50mの範囲を立体的に捉える。さらにミリ波レーダーセンサーを複数備えている。フロントおよびリアバンパー側面に4個、ラジエーターグリル奥に1個、リアバンパー中央に1個という構成。先行するクルマ、横切るクルマ、後方のクルマ、対向車、歩行者を検出し、状況を判断してアクセル、ブレーキ、ステアリングの操作を補助する「部分自動運転」を行う。

ラインアップは、S 400 hと同等の装備レベルを誇る「S 300 h」、スポーティなエクステリアとナッパレザー採用のマッサージ機能付シートやクロージングサポーター、エアバランスパッケージなどを装備した「S 300 h エクスクルーシブ」、ロングホイールベースによる広い室内空間にS 550ロングと同等の装備を採用した「S 300 h ロング」。いずれもエコカー減税の優遇(重量税、取得税免税)対象となっている。

希望小売価格はS 300 hが998万円(税込)から。