全国の鉄道事業各社や空港、商業施設などが、エスカレーターを歩いて通行しないよう呼びかけるキャンペーンを7月21日から実施している。

インターネットリサーチサービス『ここワンリサーチ』はこのキャンペーンに関連し、「エスカレーターに関するアンケート」を実施。エスカレーターの片側歩行をやめる取り組みに「賛成」と答えた人が過半数である一方、この取り組みは「実現できないと思う」と考える人も多いことを明らかにした。

■エスカレーターに乗る際、いつも片側を空ける人は64.1%
「あなたが「二人乗り用」のエスカレーターに乗る際、他の人が歩いて通行できるように片側を空けることがありますか」という質問に対しては64.1%が「いつも片側を空ける」と回答。「片側を空けることが多い」(28.1%)と合わせると92.2%にも達し、ほとんどの人が片側を空けてエスカレーターに乗っていることが明らかになった。


■エスカレーターの片側を空ける取り組みには55.9%が「賛成」
「エスカレーターの片側歩行をやめる取り組みの「賛否」について、あなたのお考えをお知らせください」という質問に対しては、55.9%が「賛成」と回答。過半数がこの取り組みに賛成していることが明らかとなった。「どちらともいえない」は31.3%で、「反対」と答えた層は12.8%に過ぎなかった。


■だが、取り組みの「実現の可能性」については懐疑的
「エスカレーターの片側歩行をやめる取り組みの「実現の可能性」について、あなたのお考えをお知らせください」という質問に対しては、「実現できないと思う」が36.9%で、「実現できると思う」33.8%を上回った。「どちらともいえない」は29.3%だった。



■音声やロボットによる案内が必要?
「エスカレーターでのトラブルの経験や、事故防止の取り組みなどについて、ご意見やご感想などがありましたらお知らせください」という自由回答設問では、キャンペーンだけではこの取り組みの実現は難しく、エスカレーター付近での、音声やロボットによる案内が必要ではないかという声が寄せられた。

・「歩いてはいけないことを知らなかった。私のように知らない人が多いと思う。」(46歳女性、宮崎県)
・「片側だけ空けるエスカレーターのルールはエスカレーター本体に対していびつな圧力がかかり、機械が消耗するのでやめていただきたい。」(39歳男性、岐阜県)
・「エスカレーターの片側を開けるのがマナーだと思っていました。みんなに浸透するように、しっかり宣伝した方がいいのではないでしょうか。」(40歳女性、岡山県)
・「関東と関西で立ち位置が異なり、追い越される際に『どこに立っているんだ!?』とトラブルになったことがある。エスカレーターは追い越し禁止にして、違反者には罰則を設けてほしい。」(50歳男性、香川県)
・「海外の百貨店にエスカレーターの前に誘導専門の人員が配置されて、乗り方など補助する職業の人がいて徹底していた。日本の場合、人員を雇わなくてもロボットや音声などで案内すれば実現も難しくないような気がする。」(32歳女性、宮崎県)
・「商業施設では片側を空けなくてもよいが、駅や空港などでは片側を空けて、急いでいる人を通した方がよいと思う。」(41歳男性、神奈川県)
・「ラッシュ時の混雑を見れば、片側を空けないのは不可能。永田町や新御茶ノ水のように長いエスカレーターは、歩行を前提とすべき。」(60歳男性、神奈川県)
・「エスカレーターの幅を一人分の幅にする。 走りたい人には、走り専用のエスカレーターをつくる。」(57歳男性、兵庫県)
・「海外では、片側歩行が当たり前になっていて、外国人観光客が突き飛ばされるのを何度か見かけています。足元に置いていた荷物を、若い女性から『邪魔!!』って言われて蹴飛ばされたことがあります。法律で決めない限り難しいです。」(38歳女性、埼玉県)
・「エスカレーターの片側に、ガラスやアクリル等で壁を作ったほうがいいと思う。」(36歳男性、福岡県)

調査は2015年7月25日から8月23日にかけ、スマートフォン・携帯電話によるオンライン調査の形式で実施された。調査対象は全国のここワン会員。有効サンプル数は2,178だった。