
鴨川シーワールドでは、ふ化に適さない場所に産卵されたウミガメの卵を同施設内の「ウミガメの浜」に保護収容し、生まれた子ガメを海に放流している。

今回、海に旅立ったアカウミガメの子ガメは、7月8日の朝に鴨川シーワールドの目の前の東条海岸で産卵が確認された卵から孵化したもの。産卵場所が波打ち際に近く、台風の接近で波をかぶる危険性が高かったため、その日の夕方に110個の卵が「ウミガメの浜」に保護された。
8月29日の21時頃に砂の中から這い出してきた子ガメたちは、翌8月30日の18時頃に「ウミガメの浜」施設内の砂浜から海岸の遊歩道を越え、飼育係特製の橋を自力で渡り、波間へと姿を消していった。



東条海岸ではアカウミガメが毎年産卵のために上陸し、今年は3回の産卵が確認されている。今後も子ガメが誕生する予定があるため、鴨川シーワールドでは引き続き観察を続けていくとしている。