Vintage Electricは、レトロデザインの電動アシスト自転車を開発・販売するシリコンバレーベースの企業。そのVintage Electricが2016年モデルの「Tracker」を発表しました。

レトロデザインの電動アシスト自転車「Tracker」
レトロデザインの電動アシスト自転車「Tracker」

Trackerの最大の特徴は、バッテリーケースのデザイン。どことなく、ハーレーのV型2気筒エンジンを思わせる形状を採用しています。装着された場所とも相まって、全体的に1910年代に米国で流行したボードトラックレース向けのバイク「ボードバイク」の雰囲気を醸し出しています。


バッテリーケースは、ハーレーダビッドソンのV型エンジンをイメージ
バッテリーケースは、ハーレーダビッドソンのV型エンジンをイメージ

…似ていると言えば、似ている?
…似ていると言えば、似ている?

参考画像:ボードトラックレースで使用された「ボードバイク」
参考画像:ボードトラックレースで使用された「ボードバイク」

サドルやフロントライトもそれらしいデザイン。レトロバイク気分を盛り上げます。

自転車とは思えない、大径のフロントライト
自転車とは思えない、大径のフロントライト

雰囲気こそレトロですが、搭載された技術はもちろん最新のもの。バッテリーは52ボルト13.5アンペアの大容量で、わずか2時間の充電で約56キロの走行を可能にしました。

自転車なので、バッテリーが切れてもペダルを漕いで走れます  ちょっと、安心?
自転車なので、バッテリーが切れてもペダルを漕いで走れます
ちょっと、安心?

個人的にうれしいのは、回生ブレーキが装備されている点。例えば下り坂などでハンドルに取り付けられた赤いボタンを押せば、回生ブレーキがかかり、航続距離を伸ばしてくれます。坂の程度によっては、ディスクブレーキを使用しなくて良い場合もあるので、ブレーキパッドの消耗を防ぐこともできるのだとか。

長い坂を下り続けるときの「手がしんどいな」も防いでくれるかも?
長い坂を下り続けるときの「手がしんどいな」も防いでくれるかも?

制動装置としては、シマノのAlfine油圧式ディスクブレーキを採用。高い安全性を保証します。この部分については、デザイン的にはいまどきのロードバイク風。レトロムードがゼロなのは寂しいところ。まぁでも制動性能までレトロだと、ちょっと怖いですよね。安全第一です。

スタートアップ企業の製品でも、  駆動&制動装置がシマノだと  安心感がありますよね?
スタートアップ企業の製品でも、
駆動&制動装置がシマノだと
安心感がありますよね?

米国での販売価格は4,995ドルから。日本の公道を走るには、ナンバーを取得して電動バイクとして走行することになります。日本の販売代理店が日本仕様に作り変え、“電動アシスト自転車”として販売してくれる日を待ちましょう。

そんなところにいたら、危ないよ……。
そんなところにいたら、危ないよ……。