
英国発の「BROMPTON(ブロンプトン)」は、タイヤよりも少しだけ大きなサイズに折り畳める自転車。16インチサイズのミニベロながらホイールベースが長いため、走行性能が高い。デザインもおしゃれで、折り畳んで部屋に飾りたくなる一台だ。


その「BROMPTON」専用のコンバージョンキット「BROMPTON SPECIAL EDITION」がadd-eで開発された。これを取り付ければ、「BROMPTON(ブロンプトン)」を電動アシスト自転車にトランスフォームできる。

を取り付けた「BROMPTON」
add-eは、愛車を電動アシスト自転車にするコンバージョンキットを開発・販売する企業。電動アシスト自転車のデザインに我慢できず、自分達が乗りたいと思えるものを開発するために集まったメンバーによって構成されている。そのadd-eが、美しいデザインを持つ「BROMPTON」向けのコンバージョンキットを開発したのは、当然のことと言えるかもしれない。

モータードライブはクランクの下に取り付けられている
ボトルに見えるのがバッテリー
add-eによるコンバージョンキット「add-e」は、オリジナル版のままでも「BROMPTON」に取り付け可能だ。だが、「BROMPTON」は特殊な折り畳み機構を持つ自転車。このため、「add-e」を取り付けた状態では、折り畳みができなくなってしまう。

走行に問題はないが

「BROMPTON SPECIAL EDITION」は、「BROMPTON」専用のadd-eユニット。機能などは従来型のままだが、マウントが異なっており、これまでのようにクランク下ではなく、シートステイに取り付けるタイプとなった。これにより、「BROMPTON」の最大の売りである、15秒での折り畳み機能を保持した。

ドライブモーターはシートステイに取り付けられる

「BROMPTON」はもともと都市在住者向けに開発された自転車。坂の多い都市を走行するケースは多いので、電動アシスト機能とは相性が良いだろう。

価格は890ユーロで、出荷は2016年3月を予定している。

さて、「BROMPTON SPECIAL EDITION」は、ペダルを漕いでいないときにはアシストが停止するセンサーも付属しているし、走行速度も時速25キロ以下に制限されている(電動アシストモードのとき)が、残念ながら日本の公道で使用することはできない。灯火器類やミラーを取り付け、ナンバーを取得して電動バイクとして走行することは可能だが、そうすると「BROMPTON」の美しさは損なわれてしまうだろう。「BROMPTON」が日本で電動アシスト自転車バージョンを販売開始するのを待ちたい。
