MTBマニアの間で人気の29インチタイヤ。最近は650Bに押され気味とはいえ、スピードが維持し易い、トラクションが高い、障害を超えやすいなどのメリットがある「29er」は、特に海外でのトレイルライドではいまもよく目にします。

26インチから29インチに大径化したことで、様々なメリットとデメリットが生まれたと言われるMTBのタイヤ。では、いっそタイヤ径を39インチにしたら、どんなことが起こるでしょうか?

この疑問に一つの解答を出してくれたのが、インダストリアルデザイナーのPatrick Ngさん。Ngさんは39インチタイヤを履いた自転車「39er」の形状がどうなるか、コンピューター上でシミュレート。CG処理し、「Ridiculous XC Bike」として発表しました。


NgさんのCGによれば、39erと従来のMTBとの間で最も異なっているのは、ハンドルの取り付け位置です。通常、ハンドルはステムよりも前に位置しますが、「Ridiculous XC Bike」では約200ミリ後ろに取り付けられています。


その理由は、ホイールベース。39インチタイヤを履いた「Ridiculous XC Bike」のホイールベースはなんと1,487ミリ。通常の自転車より500ミリセンチ近く長いため、これまでの位置に取り付けた場合、ハンドル操作が困難となります。

サドルの位置を前にスライドさせるという手もありますが、そうなるとつま先がタイヤに当たってしまうのだとか。これらの問題をすべてクリアすると、このようなデザインに落ち着くそうです。

さて、ではその乗り心地は?スピードはより維持し易いのでしょうか?ジャックナイフは29erより発生しにくいのでしょうか?立ち漕ぎのときの安定感は?コーナリング時のグリップは?

39インチの自転車の乗り心地について頭に浮かぶ疑問のあれこれは、残念ながらCGである「Ridiculous XC Bike」ではわかりません。いつか誰かが試作機を作ってくれるのを待ちたいところ。タイヤ以外のパーツについては、3Dプリンターを利用すれば作れるので、案外早く登場するかもしれません。