自転車を立てて収納する「バイシクルハンガー」が自転車ブランド「DOPPELGANGER」から販売開始された。自転車だけでなく、関連用品を収納し、空間を有効活用できる。


ロードバイク愛好者には、自転車を室内保管している人が多い。だが、床置きタイプにしても、壁掛けタイプにしても、自転車用ラックの多くは海外で設計されたものが多く、日本の住宅事情には合わないこともある。日本で設計開発されたものにさえ、欧米製ラックのコンセプトから抜け出せていないものが存在している。


参考画像:海外製バイクスタンドの例
参考画像:海外製バイクスタンドの例

「バイシクルハンガー」は、日本らしいコンセプトを持ったバイクラック。“広いガレージ”や、“使われていない部屋”の無い日本の賃貸住宅にフィットする構造を持っている。


最大の特徴は、自転車本体だけでなく、ヘルメットやグローブ、スペアパーツなどの用品の収納も考えている点。自転車を縦置き収納した際に生まれる、上部の余った空間を有効活用し、これらを収納可能とした。


自転車本体の収納は、前輪をフックに掛け、吊り下げるタイプ。吊り下げ用フックは、1本あたり70キロを吊り下げられる直径7ミリのスチール鋼2本を溶接したものだ。1ミリ厚のPVCコーティングが施されており、ホイールの傷つきを防止する。


設置用のポールは伸縮式で、天井と床の合計8か所で本体を支えるため、地震発生時の転倒危険性を軽減できる。また、ボルトや釘を壁や天井に打つ必要が無いので、賃貸住宅でも設置が可能だ。


実に日本らしい設計のこのラック。だが、ロンドンあたりで販売したら、案外売れるような気もする。狭いフラットに住むロンドンっ子たちも、自転車の室内保管には苦労しているからだ。


サイズは幅460x奥行き605x高さ2,205~2,700ミリで、重さは14.8キロ。耐荷重は吊り下げフック部が30キロまでで、各棚は40キロまで。希望小売価格は1万8,000円(消費税別)。