サイクルショップ「B-SPACE」が、東急目黒線「不動前」駅近くに本日（2月27日）オープンする。自転車通勤者を主なターゲットとしており、ジテツウ初心者が、ママチャリからクロスバイク、ロードバイクへとステップアップするのを手助けしてくれる。


“サイクルショップ”と呼ばれるところには、若干ハードルが高い店舗がある。うっかりママチャリで乗りつけようものなら、店員さんに相手にしてもらえないような店だ。あるいは、ママチャリのパンク修理をお願いし、ついでにブレーキワイヤーとブレーキシューを交換してもらったら、ママチャリ本体よりも修理費の方が高くなってしまうような、そんな店と言っても良いかもしれない。


「B-SPACE」は、ママチャリで自転車通勤をしている筆者にも（恐らく）優しいサイクルショップ。自転車の販売や修理メンテナンス、各種教室運営の他、月極駐輪スペースも提供する。


自転車の販売スペースでは、ロードバイク、クロスバイクが、合計で20台程度販売される予定。これまでシティサイクルで通勤をしていた人たちでも、気後れすることなく入店できる、そんな雰囲気を作っていきたいという。また、本格的なロードバイクを購入する一歩手前の、中間的な商品も販売したいとしている。



修理・メンテナンススペースでは、あらゆるタイプの自転車に対する修理サービスが提供される。「B-SPACE」で購入していない自転車の修理も受け付けるそうだ。また、サイクルショップによっては、ロードやクロス以外の修理を受け付けてないところもあるが、「B-SPACE」では、たとえばママチャリの修理も受け付ける。


とはいえ「B-SPACE」はロードバイクやクロスバイクが専門の店舗。ママチャリの部品は用意がなく、受付できないこともある。対応可能なのは、パンク修理やブレーキシュー交換など。

「B-SPACE」で自転車を購入した人、またはメンテナンス・修理を受けた人に対しては、「メンテナンスカルテ」が作成される。以降は、カルテを基に整備を実施。状況に応じたアドバイスやメンテナンスを受けられるようになる。

トレーニング・イベントスペースでは、ぺダリング教室やメカニック教室が展開される予定。ローラー台が設置され、馬場隆司氏をはじめプロレーサーによるロードバイクの乗り方やペダリングレッスンなどのメニューが提供される。


レッスン料は、ぺダリング教室（30分）で3,000円から。


「B-SPACE」でユニークなのは駐輪スペースの存在。「B-SPACE」を運営する日本コンピュータ・ダイナミクスは、月極め駐輪場「エコプール」や、自転車用ロッカー「B-box」サービスの提供でも知られている企業。ここ「B-SPACE」では、そのノウハウを活かした駐輪スペースが提供される。




駐輪スペースにはシャワールームを完備。ロッカーや更衣室も用意されている。価格は、駐輪サービスがひと月あたり1万3,000円から。駐輪可能時間は、朝7時から夜10時30分まで。「B-SPACE」店舗は朝11時から夜8時までの営業だが、店舗営業時間外は店内の販売スペースをシャッターでクローズし、利用登録者が駐輪スペースにアクセスできる仕組みとしている。


不動前駅周辺は南北方向のアクセスがあまり良くない場所。家から自転車に乗ってきて「B-SPACE」に駐輪し、その後オフィスに歩いて向かうという一般的に想定される使い方だけではなく、「不動前」までは電車で来て「B-SPACE」で朝自転車をピックアップし、勤務先に向かうという利用方法も、勤務地によっては便利かもしれない。

場所は、東京都品川区西五反田4丁目32－1　東京日産西五反田ビル別館1F。正直、ちょっと見つけにくい場所にある。だが見つけたら、自分だけの隠れ家にしてみてはどうだろう？