
「Ziggie Bag」は、スマートフォンホルダー、スマートフォン充電用バッテリー、LEDライトの機能を持つサイクルバッグ。廃棄されたタイヤチューブをリサイクルして製造されました。

サイクリストの悩みの1つが、パンクなどで使えなくなってしまった自転車用チューブの処分。捨てるのがなぜかもったいない気がして、物置などに貯め込んでしまっている人も多いのではないでしょうか?
スロベニアの首都リュブリャナに本拠を置くZiggieBag Teamのメンバーも、そんな“もったいない精神”を持ったサイクリストたち。有効活用する方法はないものかと考え、サイクルバッグへの転用を思い付きました。廃チューブを集めてハサミで切り開き、きれいに磨き上げ、ミシンで縫い合わせてバッグに仕立てたのです。


自転車用のロックやちょっとした小物を入れるといった、“サイクルバッグ”として必須な機能はもちろん、LEDライトやスマートフォンホルダーなど、ハンドルバーに取り付ける自転車用アクセサリーの機能をほぼすべて搭載しています。


バッグ内部には、5,000mAの大型バッテリーを内蔵。このバッテリーは、LEDライトを点灯するときだけでなく、スマートフォンの充電時にも利用できます。


盗難を防ぐため、バッグは簡単に取り外し、ショルダーバッグとして持ち運び可能に。これにより、バッグの盗難を防げます。ライトやスマートフォンホルダーなどのアクセサリーを個別に取り付け/取り外しする場合よりも、作業が楽で時間の短縮になるというメリットも。

ZiggieBag Teamは現在、「Ziggie Bag」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトkickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、19ドルの出資で「Ziggie Bag」を一台入手可能となっています。出荷は2016年8~9月頃に予定されており、日本への出荷にも対応するとのことでした(配送料等が、別途必要となります)。

でも、人件費を考えると安すぎかも?
現時点では、目標としている額の資金調達が難しそうなこのプロジェクト。プロジェクト終了後に発注した方が無難かもしれません。でも、廃棄されるチューブをリサイクルしようというアイディアには共感できます。しかも、バッグにライトを取り付けたり、バッテリーを組み込んだりして、通常よりも使い勝手の良いバッグに仕上げたのはさすが。このあたり、見習いたいと思います。
