メルセデス・ベンツは、新型のメルセデスAMG C 63 クーペ / C 63 S クーペを発表し、受注を開始した。発売は2016年8月頃を予定。

AMG C 63 クーペは、ボディのドア、ルーフ、トランクを除く、ほぼ全てのパーツをC 63 クーペ専用に開発したメルセデスV8トップパフォーマンスのスポーツクーペ。

| AMG 4.0リッターV8直噴ツインターボエンジン


AMG GTと基本設計を共通とするAMG 4.0リッターV8直噴ツインターボエンジン「M177」を搭載。砂型鋳造されたクローズドデッキのアルミニウムクランクケースに鍛造アルミニウム製ピストンを組み合わせることで、軽量かつ高強度なエンジンを実現した。また、シリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングするNANOSLIDER摩擦低減加工を施すことで、フリクションロスを低減させた。

2基のターボチャージャーは、V型シリンダーバンクの外側ではなく、内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウト。エンジンを可能な限りコンパクトにするとともに、ターボチャージャーへの吸排気経路を最適化することで、優れたレスポンスを実現した。

C 63 クーペは、最高出力476ps(350kW)、最大トルク650Nm、C 63 S クーペは、最高出力510ps(375kW)、最大トルク700Nm。C 63 S クーペは、0-100km/h加速が3.9秒となっている。

| AMGダイナミックエンジンマウント


エンジンマウントに磁性体入の液体可変マウントを搭載し、各種センサーからの情報によりドライビングの状況を検知して、マウントの硬さを自動で調整。通常走行時は、柔らかいマウントによってドライブトレインからのノイズと振動を効果的に遮断し快適性を高め、ダイナミックなドライビング時は、マウントを硬くすることでドライブトレインのロールモーションを減少しクイックなコーナリングを実現する。


| エグゾーストフラップ付AMGエグゾーストシステム


排気管内のエグゾーストフラップによってエグゾーストノートを切り替えるシステムを装備。

C 63 クーペ には、排気管内に1つの連続可変エグゾーストフラップを備えた「AMGスポーツエグゾーストシステム」を装備。AMGダイナミックセレクトスイッチを切り替えることにより、トランスミッションモードに応じた2種類のエンジンサウンドを奏でる。

C 63 S クーペには、3つの連続可変エグゾーストフラップを備えた「AMGパフォーマンスエグゾーストシステム」を装備。トランスミッションモードに応じ、加速時やシフトダウンによる自動ブリッピング時には、エモーショナルなサウンドを響かせ、長距離クルージング時には、落ち着いたサウンドを響かせることができる。

| AMGスピードシフトMCT


トルクコンバーターの代わりに湿式多板クラッチを採用し、ダイレクト感のある素早いシフトチェンジと高い伝達効率を実現した電子制御式7速スポーツトランスミッション「AMGスピードシフトMCT(マルチ・クラッチ・テクノロジー)」を搭載。シフトダウン時の自動ブリッピング機能やレーススタート機能によってダイナミックな走りを愉しめる。

高速走行時などにアクセルから足を離すとエンジンとトランスミッションを切り離して燃料消費を抑えるセーリング機能により燃費を優先する「C(Comfort)」、スポーティなドライビングが愉しめる「S(Sport)」「S+(Sport Plus)」、パラメーターを個別に設定できる「I(Individual)」の4つのモードを設定することができ、C 63 S クーペ専用の「RACE」モードでは、サーキット走行のためにすべてのパラメーターが変更される。

| AMGリミテッド・スリップ・デフ


C 63 クーペには、機械式AMGリミテッド・スリップ・デフを装備し、走行状況に応じて強力なトラクションと安定感あるハンドリングを提供。C 63 S クーペには、電子制御AMGリミテッド・スリップ・デフを装備し、走行状況に応じてロッキング機構を電子制御することでトラクションを高め、限界領域におけるコーナリングスピードを向上させた。

| AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション


サスペンションには、フロントが4リンク式、リアがマルチリンク式の「AMG RIDE CONTROLスポーツサスペンション」を採用。四輪それぞれの減衰特性をボタンひとつで調整できる電子制御ダンピングシステムを採用し、AMGダイナミックセレクトスイッチまたは専用ボタンにより「Comfort」、「Sport」、「Sport Plus」の3つのモードから減衰特性を選択することができる。


| AMGパラメーターステアリング


14.2のクイックレシオに設定されたラック&ピニオン式のステアリングを採用。リニアかつクイックなハンドリング特性を実現した。電動パワーステアリングの採用により、駐車時や市街地など低速走行時には操舵力を低減、高速走行時では安定性を向上させるよう、パワーアシスト量が変化する。また、車速だけではなく、AMGダイナミックセレクトのドライブモードによってパワーアシスト量が変化し、スポーティなドライビング時にはアシスト量が減少し、正確なステアリングフィールと路面からのダイレクトなフィードバックを得ることが可能となっている。

| 3ステージESPR(エレクトロニック・スタビリティ・プログラム)


高レベルな安全性を確保する標準モードの「ESPR ON」、システム介入前に一定のドリフトアングルを許容するスポーティなセッティングの「ESPR SPORT Handling」、サーキットでの高度にダイナミックなドライビングのためにESPRがオフになる「ESPR OFF」の3つのモードを備えた「3ステージESPR」を標準装備する。

| AMG強化ブレーキシステム


C 63 クーペは、前後に360mmドリルドベンチレーテッドディスクを装備し、ハイパフォーマンスに対応する制動力と耐フェード性、ペダル操作に対する優れた応答性を発揮。C 63 S クーペは、パフォーマンスの向上に対応し、フロントにより大径の390mmディスクを装備。また、軽量なコンポジットタイプのブレーキディスクの採用により、ばね下重量が低下し、加速・コーナリング性能が向上している。

| 安全性


レーダーセンサーにより先行車を認識し、設定速度の範囲内で車間距離を適切に維持して追従するとともに、先行車が停止した場合は減速して停止する渋滞追従機能を備えた「ディストロニック・プラス」、ドアミラーの死角範囲をレーダーによってモニターして危険性を警告する「ブラインドスポットアシスト」、ドライバーの疲労や不注意による走行車線の逸脱をステアリングを微振動させてドライバーへ警告する「レーンキーピングアシスト」などの安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」を標準装備。

| デザイン


リアエンドは、エグゾーストエンドをディフューザーと一体化させることで、ボディ下部の空気の流れを整えエアロダイナミクスを向上させ、トランクリッドスポイラーリップを備えることにより、リアにかかるダウンフォースを増加させロードホールディング性を高めている。

インテリアでは、C 63 S クーペのステアリングに、グリップ部に吸湿性に優れたDINAMICA素材を採用。シートは、サイドサポートを張り出し乗員のホールド性を高めたAMGスポーツシートを採用した。

メーカー予定小売価格は、AMG C 63 クーペが12,460,000円、AMG C 63 S クーペが13,580,000円(いずれも消費税込)。