
電動アシストに見えないルックスを実現するために、自転車メーカーの多くはハブモーターの装着とチューブ(トップチューブまたはダウンチューブ)内へのバッテリーの組み込みを採用している。
「COWBOY」もこの2つを採用。ただし、他のメーカーとは異なり、COWBOYではバッテリーをシートチューブに取り付けた。

バッテリーをシートチューブに組み込んだ
この場所は、電動アシストの世界では最も一般的なバッテリーの取り付け位置。だが電動アシストのデザインをバランスが悪いものにする原因のひとつでもある。
「COWBOY」では、バッテリーケースを細長くしてデザインバランスが崩れるのを回避した。バッテリーの充電に必要な時間は2.5時間。フル充電すれば、最大で50キロのアシストが可能だ。バッテリー残量はトップチューブのインジケーターに表示される。


バッテリーは取り外して持ち運べるタイプ。サイズは43x5x5センチで重さは17キロで、充電のために自宅やオフィスに持ち込む際にも、運びやすいサイズ&デザインとされた。


その他のスペックは、欧州の通勤用電動アシスト自転車とほぼ同じ。充電の手間を省くフレーム組み込みタイプのフロント&リアLEDライト、雨の日の通勤にも高い制動力を期待できる油圧式ディスクブレーキ、注油などのメンテナンスが不要なベルトドライブなど、仕事で忙しく、メンテナンスに時間を割けないビジネスパーソンにうれしい機能が搭載されている。

充電の手間がいらない


専用アプリが用意されているのも欧州標準。盗難防止機能や盗難された場合のトラッキング機能などが用意されている。

アプリの機能で他とちょっと違っているのは、コミュニケーション機能。メンテナンスが必要なとき、例えばブレーキパッドが擦り減っているときには「Replace brake pads(ブレーキパッドを交換してください)」といったメッセージがアプリ画面に表示される。また、一定期間「COWBOY」に乗らなかった場合、次回利用時に「Check tire pressure(タイヤの空気圧を確認してください)」というメッセージが表示される。

また、自動車ナビで提供されるコンシェルジュサービスに似たサービスも提供される。専用アプリでは、リモートヘルプ機能が搭載されているのだ。「COWBOY」の利用中に困ったことが発生した場合、COWBOYのサービスパーソンに連絡することが可能だ。

価格は1,790ユーロから。当面はベルギーとルクセンブルグでのみの販売となる。
