
フロントホイールとリアホイールの両方にハブモーターを装着した電動アシスト自転車。4インチのファットタイヤとあわせ、高い悪路走破性を獲得している。雪道、凍結路、悪路に強く、電動アシスト自転車界のSUVとも言える乗り物に仕上がった。

フロントには250W、リアには350Wのモーターが搭載されており、この2つを道路状況にあわせて最適な組み合わせで稼働させる仕組みだ。組み合わせとしては、「AWD」「ECO」など、合計4つの走行モードが用意されている。

「AWD」モードでは、2つのモーターがスリップコントロールを受けながら稼働する。システムがフロントまたはリアホイールのどちらかがスリップしていると検知した場合、両モーターの出力を制御。最適なトラクションコントロールを提供する。

「ECO」モードでは、消費電力が最小限となるようモーターの回転を最適化。例えば始動時にはリアモーターのみで走行し、その後フロントモーターも始動させる、といった具合だ。
その他、「100%リアドライブ」「100%フロントドライブ」の各モードが用意されている。
搭載されるバッテリーは600Whの大容量なもの。急速充電モードを備えており、約2時間の充電で約80%の充電が可能だ。航続距離は、モードにもよるが最大で約120キロとなっている。

ハンドルバーには、LCDディスプレイが搭載された。このディスプレイは、バッテリー残量や走行可能距離、走行速度、目的地までの距離などを表示するほか、4つの走行モードをマニュアルで選択する機能も搭載されている。

米国での市販価格は3,499ドル。日本での販売についついてBH Bikesに尋ねたところ、日本市場にも同社の電動アシスト自転車を導入したいとの回答を得た。同社の電動アシスト自転車は欧州仕様のためそのままでは日本では販売できない。だが、進捗があれば日本のユーザーに対して知らせていきたいとのことだった。
(記事中の画像はBH Bikesの許諾を得て、同社公式Webサイトから転載しています)