
フェンダーは自転車の中でも特に振動の影響を受けやすいパーツ。硬度の高いカーボンファイバーを採用すると走行中に振動で破損してしまうことがある。実際、Gavrilさんは最初硬いカーボンファイバーでフェンダーを製作して試走したが、ちょっとした衝突や転倒で破損することがわかり、サイクリストにとって危険であると判断したそうだ。
このためGavrilさんは、フェンダー素材として「炭素繊維強化プラスチック(Carbon Fiber Reinforced Plastics:CFRP)」を自ら新開発した。Gavrilさんの開発した素材は一般的なCFRPよりも柔軟性が高く、常に振動するフェンダーとして採用しても破損しないという。例えばMTBに装着してオフロード走行をした場合でも、フェンダーにはひび割れなどは発生しなかったそうだ。


Gavrilさんは「Flexi-Carbon」を、150ユーロ程度で販売する予定とのこと。また、フェンダーはあくまでカーボンファイバー製品開発の第一歩であり、将来的にはカーボンファイバー製の美しい自転車を開発したいとのことだった。

フェンダーとしては、ちょっと高すぎ?