
ハイパワーな“SYNO SPORT”モーターを搭載。最大出力850W、最大トルク48Nmを発揮するこの新開発のリアハブモーターには、新たに「スポーツモード」が装備された。ボタンをプッシュするだけでライダーはさらなるパワーを感じられる。

ダウンチューブに搭載されたバッテリーも、48V、983Whというハイパワーなもの。フル充電すると60~180キロの走行が可能だ(航続距離は走行モードによって異なる)。

ハイスペックなのはモーターやバッテリーだけではない。ヘッドライトには時速45キロでの走行に対応したSUPERNOVAのM99PROが採用された。このライトはハイビームとロービームの切り替えが可能で、ハイビームでの明るさは1,600ルーメンに達する。


スマートフォンと連携したロックシステムを搭載。専用アプリをインストールしたスマートフォンを持つ利用者が「ST5」に近づくと、自動でロックが解除される。利用者が「ST5」を離れれば、自動的にロックがかかる仕組みだ。これにより、出かける前にキーを探して玄関をうろうろしたり、駐輪後にカギをかけ忘れたりといった悲劇から利用者を解き放ってくれる。

もっとも、「ST5」にカギをかけ忘れる人は少ないかもしれない。その価格は9,999.99ドル(約110万円)。自転車やバイクを盗まれたときのショックは大きいが、100万円を超える乗り物を盗まれた衝撃ははかりしれないだろう。そう、「ST5」は現在購入できるもっとも高価な電動バイク(モペッド)のひとつだ。

ハイコスト!
STROMERはYouTubeに、ある男性がガレージセールを実施して、クルマやバイク、スケートボード、そしてその他のなんだかよくわからないあれこれを売り払うという動画を公開している。ガレージに残ったのは「ST5」だけだ。




すべての移動手段を処分



この動画は高価な「ST5」を買うための方法を提案しているようでもあるし、また、「ST5」さえあればほかに何もいらない意志表明でもあるようだ。

日本での販売についてSTROMERに問い合わせているが、本稿掲載日までに回答を得ることはできなかった。
