“ツインステアリング”の「Helyx Bike」

「Helyx Bike」は、“ツインステアリング”の自転車。英国ロンドン在住のJames Robertsさんが開発した。

“ツインステアリング”の「Helyx Bike」
“ツインステアリング”の自転車「Helyx Bike」

ハンドルを使い前輪を左右に動かすように、ペダルを使い後輪を動かせるのが特徴。ペダルを後輪にとってのハンドルにしたことで、これまでにない自転車の乗り方を作り出す。


“ツインステアリング”の「Helyx Bike」
チェーンステーごと動かしている
斬新!

「Helyx Bike」に乗って走れば、それまで毎日眺めていた道が、別の場所のように見えてくるという。昨日までは視界にさえはいらなかった場所が、走ってみたい魅力的な道に代わる。それが「Helyx Bike」の魅力だそうだ。

例えば段差がある場所では、あえて前輪と後輪で異なる高さの段を選んで走ってみたくなる。スラロームでは、一般の自転車より高速に、気持ちよく走り抜けることが可能だ。

“ツインステアリング”の「Helyx Bike」
「Helyx Bike」を手に入れれば、段差を見つけるたびに

“ツインステアリング”の「Helyx Bike」
ついつい、走ってみたくなる

“ツインステアリング”の「Helyx Bike」
スラロームも楽しい

後輪を動かせることで、最小回転半径が小さくなった。これは狭い道でのUターンで有利だ。なので、あえてUターンしにくそうな場所を見つけてぐるぐる回るなど、新しい楽しみ方も見つけられる。

“ツインステアリング”の「Helyx Bike」
回り過ぎて通報されないよう注意!

このような後輪の動きを一般的な自転車のディメンションのままで可能にしてしまうと、後輪の角度によっては簡単に転倒してしまうことも。James Robertsさんは「Helyx Bike」のホイールベースを長く取り、安定性を高めることでこれに対応した。また、後輪を左右に振るとフレームが足に干渉してしまいがち。この問題には、フレームを特殊な形状にすることで対応している。

“ツインステアリング”の「Helyx Bike」
フレーム、あげてみました

後輪はクイックリリースレバーを使って固定することも。目的地に早く移動したい場合には、後輪を固定して一般の自転車のように走れる。

“ツインステアリング”の「Helyx Bike」
普通の自転車としても使えます

James Robertsさんは現在、「Helyx Bike」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では、299英ポンドの出資と95英ポンドの送料で、「Helyx Bike」を一台入手可能だ。出荷は2018年12月に予定されている。

“ツインステアリング”の「Helyx Bike」
ひゃっほーい!