
街を走るファットバイクの数はここ数年徐々に増加していて、それほど珍しいものではなくなりつつあります。とはいえ、ファットバイクには高価なものが多く、一般の人が自転車を購入するときの選択肢の一つになることは、それほど多くはないでしょう。
セネサイクルが販売するのは、この状況を変えるかもしれないファットバイク。プロ仕様ではなく「街乗り仕様」にすることで、価格を大幅に下げています。今回クラウドファンディングに登場したファットバイクは、サスペンションなしのバージョンで5万6,700円と、5万円台の低価格!サスペンションありのバージョンでも5万8,500円とされました(どちらも消費税込み)。競技目的や特殊目的ではなく、日常の足として使うのに適した価格設定となっています。

「ファットバイクで街乗り?意味が無いのでは?」
そう思った人もいるかもしれません。でも、過去を振り返ってみると、パジェロなどの“RV”がブームだったころ、オフロードを走ったドライバーはほとんどいなかったはず。購入してから売却するまでの間に、一度も副変速機を「4WD」に入れなかったという人は、わしゃわしゃいたはずです。あの頃“RV”は、ちょっと目立つ、おしゃれな街乗り車として機能していました。であれば、街乗り用ファットバイクというジャンルも、ありなのではないでしょうか?
街乗り仕様なので、ダウンヒルなどでの利用はおそらくは無理。でも、幅10センチを超えるファットタイヤは、雨の日や、特に雪の日にその威力を発揮してくれるでしょう。

あれからちょうど半年、東京は猛暑にみまわれています…。
ある程度以上雪が積もった道では、タイヤがスリップする恐怖よりも、雪にタイヤが埋まって走行できなくなるしんどさの方が上回ります。一般的なクロスバイクなら、積雪が10センチを超えたあたりで前進は難しくなるのではないでしょうか?でも、そんなときでも、ファットタイヤを装着した自転車なら、ある程度は走行できてしまいます。
「DAKAR」にはディスクブレーキが装備されているのも、雪の日にうれしいポイント。キャリパーブレーキでは、ホイールとブレーキシューの間に雪が詰まると、制動が効かなくなるだけでなく、そもそも前進できなくなってしまいます。その点、ディスクブレーキなら雪が詰まりにくい(あくまでも、詰まりにくい)ので、キャリパーブレーキよりも雪に強いと言えます。

販売されているファットバイクの種類や仕様、および出資方法などについて詳細は、「未来ショッピング」内のプロジェクトページ『空気圧を変えると走りが変わる!?極太タイヤ・ファットバイク「DAKAR」』を参照してください。
ちなみに、商品名の「DAKAR」は、ダカール・ラリーで知られるセネガルの首都「DAKAR(ダカール)」からきているそうです。
