3輪の電気自動車「Solo」

北米では1憶1,900万人がクルマ通勤しているのだそう。でもそのうち1憶500万人は、クルマに一人で乗車しているそうです。たった一人をオフィスまで移動させるだけのために、大きくて重いクルマをガソリンを燃やして走らせる。電車にすし詰めの朝晩を過ごしている日本の通勤者からみたら、これは無駄にしか見えません。

この無駄を少しでも減らしたいと考えて作られたのが「Solo」。運転者のほか、ちょっとした荷物をのせて走れる3輪の電動自動車で、通勤に十分な性能を持っています。カナダバンクーバーに本拠を置くElectra Meccanica Vehicleは最近、「Solo」の本格生産に入りました。


3輪の電気自動車「Solo」
3輪の電気自動車「Solo」
ちなみに、後輪駆動だそうです

基本的には小さなパーソナルモビリティ。でもパフォーマンスは犠牲になってはおらず、0-100km/hは8秒、最高速度は130キロなのだとか。ガソリン車から乗り換えた場合でもそれほど我慢しなくても済む数値です。

3輪の電気自動車「Solo」
通勤なら十分でしょう

サイズは長さ3.1x幅1.33x高さ1.34メートルで、ホイールベースは2.04メートル。車両重量は675キロと小型軽量なボディ。でもこのボディは、多くの国での安全基準をクリアしているそうです。

3輪の電気自動車「Solo」
日本でも近く発売予定なのだとか

ガソリン車と比べて構造が単純なのも特徴のひとつ。「Solo」では一般的なガソリン自動車と比べ、部品点数が約99%減らされているのだとか。これによりメンテナンスにかかる時間と費用も減らせます。例えばガソリン自動車のように、定期的にオイル交換をする必要がありません。クルマを通勤にだけ使う人にとって、うれしいニュースでしょう。

3輪の電気自動車「Solo」
タイヤの数だけ見ても、25%の削減に成功しています

部品点数は減らしたという一方で、快適装備は意外と充実。例えば、ヒーター付きシート、カーステレオ(Bletooth接続機能付き)、キーレスエントリー、エアコン(オプション)、などが搭載されていて、こちらもガソリン車から乗り換えた人がそれほど困らない設定になっています。

3輪の電気自動車「Solo」
エアバックはついていません(現在、開発中)

充電に必要な時間は110Vで6時間、220Vで3時間。フル充電で最大160キロ走行できるそうです。

3輪の電気自動車「Solo」
遊びに行くにはちょっと
でも通勤には十分な航続距離です

カラーは「シルバー」「レッド」「ブラック」「ホワイト」の4色展開。価格は米国では1万5,000ドルとなっています。

3輪の電気自動車「Solo」
カラーバリエーションも豊富です

Electra Meccanica Vehicleは現在、2名乗車可能なニューモデル「Super SOLO」を開発しているのだとか。こちらはなんと、ガルウィングドアが搭載される予定だそう。完成したら、ぜひ見てみたい一台です。

渋滞をなくすための電気自動車SOLO
日本での販売価格が気になります