Vanderhallは、2シーターのオープンカーで知られる3輪自動車メーカー。これまで発売してきたモデルの広告用写真では、運転席に男性、助手席に女性を乗せて走る様子が公開されてきました。
楽しそうです
今回発売された「Venice Speedster」は、既発の2人乗りオープンカー「Venice」がベース。このモデルの助手席側を潰し、運転席に1名のみ乗れるように改造したモデルです。
でも、なぜこんなことをする必要があったのでしょうか?ユタ州にいる筆者の友人2人に尋ねてみたところ、これは既婚者用のマシンではないか?という答えが返ってきました。
彼らによれば、2人乗りの「Venice」は、独身者にはぴったりなマシンなのだそう。でも結婚した後に2シーターのオープンカーに乗って遊びに出かけたら、浮気を疑われる可能性が高いそうです。なるほど、そういうこともあるかもしれません。
また、2人乗りの「Venice」で一人旅をし、ホテルにチェックインしたら、「助手席に乗ってた女性に逃げられたのか?」と、余計な勘繰りをされる可能性も。
その点、一人乗りの「Venice Speedster」であれば、浮気を疑われることなく、思いっきり一人の時間に浸れます。ホテルにチェックインするときにも、男の美学を気取れるかも?
また、家族がいる人にとって、新しいクルマの購入は反対を受けがち。家族全員が乗れない2シーターの購入では、特に大きな反対がありそうです。でも、「Venice Speedster」であれば、バイクや自転車を買う感覚で購入できそうです。
簡単に仕様に触れておくと、パワートレインは1.4リッターターボエンジンと、6速ATの組み合わせ。エンジンの最大出力は180hp(134kW)で、最大トルクは185lb-ft(250Nm)となっています。ごらんのとおりの軽量ボディなので、このパワーでも0-100km/hは4.5秒を実現しています。
快適・便利機能としては、雨の日用のトノカバーや、冬場にうれしいシートヒーターなども装備されています。
冬のユタには、あまり意味はなさそうですが
価格は2万6,950ドルと、ベース車両の「Venice」よりも3,000ドル安い設定とされました。日本での発売についてVanderhallに問い合わせていますが、本稿掲載日までに回答を得ることはできませんでした。