サンダーバード感のある電気自動車「iEV X」-人を乗せるとき、30センチ伸びる

「iEV X」シリーズは、必要に応じて長さを変えられる電気自動車。ドイツデュッセルドルフに本拠をおくiEV1が開発しました。

サンダーバード感のある電気自動車「iEV X」-人を乗せるとき、30センチ伸びる
必要に応じて長さを変えられる電気自動車「iEV X」シリーズ

通常時の長さは160センチ。大人一人が乗り、街中を移動するのに適しています。幅は78センチで、これは欧州の多くの国では、バイクレーンを走行できる幅なのだとか。


サンダーバード感のある電気自動車「iEV X」-人を乗せるとき、30センチ伸びる
幅、わずか78センチ!

でも、例えば駅まで友だちを迎えに行くときや学校まで子どもを送るときなどには、長さを190センチまで伸ばすことが可能。後部には折り畳まれていたシートが現れて、短距離であれば2人が移動できます。荷物を載せたいときにはもう30センチ伸ばして、220センチにすることも。

サンダーバード感のある電気自動車「iEV X」-人を乗せるとき、30センチ伸びる
伸ばすと折り畳まれていたセカンドシートが現れます

サンダーバード感のある電気自動車「iEV X」-人を乗せるとき、30センチ伸びる
一人乗り、2人乗り、2人プラス荷物を搭載した場合のサイズ

長さを伸ばしたときには乗り物のサイドは開いたまま。人によっては、これを不便と取るかもしれません。一方で、そのサンダーバード感を楽しめる人もいるでしょう。

サンダーバード感のある電気自動車「iEV X」-人を乗せるとき、30センチ伸びる
このままで最高時速45~60キロで走ります
雨に濡れそう?

「iEV X」が伸び縮みする様子については、次の動画を参照してください。



シリーズのモデルは「iEV X」と「iEV X+」の2つ。「iEV X」では、フル充電で走行できる距離が60キロで、最高速度が45キロとなっています。一方、「iEV X+」では走行可能距離は120キロで、最高速度は60キロとされています。

サンダーバード感のある電気自動車「iEV X」-人を乗せるとき、30センチ伸びる
買い物や通勤なら、「iEV X」でも十分かも?

バッテリーはAC電源からの他、ルーフに搭載されたソーラーパネルからも充電できます。「iEV X+」では、充電ステーション近くに駐車すれば、自動で充電を開始する「iEV X+ Robotic Charging System(iEV RCS)」もオプションで用意されています。その他、「iEV X+」にはペダルを漕いで充電する「Human Pedal Energy」システムを搭載することも。iEV1はこのシステムを、ワークアウトしながら充電ができる理想的なものとしています。

サンダーバード感のある電気自動車「iEV X」-人を乗せるとき、30センチ伸びる
エコにこだわってますね

価格は「iEV X」が3,850ユーロ、「iEV X+」が7,850ユーロ程度。欧州での出荷は2019年5月頃に予定されています。日本での販売についてiEV1に尋ねたところ、同チームは現在日本市場についてリサーチを進めており、時期は明言できないものの、日本でも発売する予定であるとのことでした。