
「SHIFTPOD2」はオートキャンプ専用のテント。米国カリフォルニア州ナパバレーに本拠を置くAdvanced Shelter Systemsが開発しました。保冷バッグのようなルックスが特徴です。

私たちが目にすることの多い登山用テントは、人間が背負って移動することを前提にデザインされたもの。小型軽量であることが重視され、居住性などは犠牲になっています。でも、クルマで移動するオートキャンプでは、むしろテント内がゆったりと過ごせる広さであること、テント内が快適な温度に保たれていること、そして設営時間が短くて済むことがより重要になります。
「SHIFTPOD2」は、クルマで持ち運ぶことを前提にデザインされています。設営時のサイズは縦4x横4メートル!Advanced Shelter Systemsが公開しているテントの使用例には、クイーンサイズのエアベッドをテント内に設置している画像も。それでも余裕のある広さが、「SHIFTPOD2」の魅力です。

もはや、ホテル?
高さは約2メートル。一般的な米国人であれば、背を屈めることなく、自宅の部屋にいるように振る舞える高さに設定されました。
広いとはいえ「SHIFTPOD2」はワンルーム。これでは落ち着かないという人向けには、複数の「SHFTPOD2」を連結できる「SHIFTPOD2 TUNNEL SYSTEM」が別売りアクセサリーとして用意されています。これを使用すれば、リビングとベッドルームを分けることができます。

「SHIFTPOD2」最大の特徴は、そのテント生地。保冷バッグのようなルックスから想像される通り、熱を通しにくい素材が採用されています。日光を遮るものがない場所に設営した場合でも、内部の気温はそれほど上がらず、比較的涼しく過ごせるのだとか。

テント生地は7層構造で光もカット。日の出が早い夏場のキャンプでも、「早朝から目覚めてそのあと眠れなくなってしまう」、なんていう哀しい出来事は起きにくいそうです。

なお、光をもっとカットしたい人向けには、保冷バッグみたいなタープ「SHIFTPOD BLAST SHIELD」がアクセサリー(別売り)として用意されています。

設営時間が短くて済むのも、「SHIFTPOD2」の特徴のひとつ。設営時間のワールドレコードは、17.8秒だそうです。
「SHIFTPOD2」の収納時サイズは193x33x33センチとかなり大き目。重さは約29.5キロと、人が担いで移動するには厳しい重さです。クルマで運ぶ場合でも、ルーフキャリアがあった方が良いかもしれません。

これを背負って登山は、絶対に無理だな…。
価格は1,299ドル。購入希望者は同社にEメールで連絡して欲しいとのことです。