
2015年に発表され話題となった「add-e」は、愛車のボトムブラケット下に取り付けたモーターが直接タイヤ表面に回転を伝え、自転車の走行をアシストするという商品。愛車を簡単に電動化できるだけでなく、モーターは目立たず、バッテリーはドリンクボトルに偽装されていて、一見電動であることがわからないルックスで人気を獲得しました。


バッテリー上部のダイヤルを回せば、アシストレベルを変更できる
ただし、購入者からはいくつか不満の声もあがってきたそうです。もっとも多かったのが、「走行中のモーター音がうるさい」というもの。せっかく電動化したことがバレないルックスなのに、モーター音で電動とわかるだけでなく、その音で歩行者が振り向くこともあったのだとか。
今回登場した「add-e Next」では、モーターからの音を90%低減。一般的な自転車とほぼ変わらない騒音レベルとしました。どの程度静かになったかは、次の動画で確認してみてください(40秒頃から55秒頃まで)。
また、「add-e Next」では、精度の高い速度&ペダル回転数センサーが装備されました。これにより、利用者がペダルを漕ぎ始めた時、大きな遅延なくアシストをスタートさせることが可能になりました。


開発元のGP Motionは今回もクラウドファンディングサイトIndiegogoを利用して資金の調達プロジェクトを実施中。250Wのモーターを搭載した「add-e NEXT lite」が690ユーロの出資プラス送料で、600Wのモーターを搭載し時速45キロでの走行を可能にする「add-e NEXT sport」が890ユーロの出資プラス送料で入手可能です。出荷は2019年の4月に予定されています。


プロジェクトはスタートしたばかりですがすでに目標金額の調達に成功しています。また、初代「add-e」が出荷されたという実績からも、「add-e NEXT」が出荷されるのは間違いないと考えてよいでしょう。日本の公道を走行できないのが残念です。
