
ホンダ「NSX」、改良モデル発売
2016年8月に発表された2代目NSXは、「人間中心のスーパースポーツ」というコンセプトを継承しながら、3モーターハイブリッドシステム「SPORT HYBRID SH-AWD」によって、エンジンだけでは達成困難な高いレベルのレスポンスとハンドリング性能を実現したモデル。発表から2年で、当初の計画を大きく上回る約400台のオーダーを受けたという。

SPORT HYBRID SH-AWD 作動イメージ
今回の改良では、ドライバーとクルマの一体感が生み出す、操る喜びが追求された。あらゆるシーンでのコントロール性や、アクセル操作におけるドライバビリティー、路面との接地感のさらなる向上を目指し、ダイナミクス性能が進化している。

改良モデルでは、ダイナミクス性能が進化
新開発の専用タイヤを採用。また、サスペンション各部が見直され、フロントスタビライザーを26%、リアスタビライザーを19%、リアコントロールアームブッシュを21%、リアハブを6%と、それぞれ剛性を高め、クルマとしての基本性能を向上させている。

クルマとしての基本性能が向上
走行シーンに応じて最適な車両特性を選択できる「インテグレーテッド・ダイナミクス・システム」の各モードの制御が最適化された。アクティブ・ダンパー・システム、VSA、EPSの各制御や「SPORT HYBRID SH-AWD」の駆動配分制御の熟成により、低中速域での切れの良いハンドリングと高速域での安定性を両立させた。限界走行域においても、コーナリング時の高いGでのコントロール性や車両安定性が追求されている。

インテグレーテッド・ダイナミクス・システム
デザインでは、フロントグリルが従来のシルバーから、ボディ同色へと変更された。また、フロントとリアのメッシュパーツや、オプション設定の各種カーボンパーツをマット仕上げからグロス仕上げに変更。質感が向上されている。

参考画像:2016年モデル「NSX」
フロントグリルがシルバー
フロントグリルがシルバー

「NSX」2019年モデル
フロントグリルはボディ同色に
フロントグリルはボディ同色に
ボディーカラーでは、新たに「サーマルオレンジ・パール」が追加された。初代NSXで採用していた「イモラオレンジ・パール」にインスピレーションをうけながら、現在の塗装技術の活用で、より鮮やかなオレンジとして刷新された。

新色「サーマルオレンジ・パール」
またカーボンセラミックブレーキローター(オプション設定)にも、ブレーキキャリパーの新色としてオレンジが追加された。

カーボンセラミックブレーキローター 新色 オレンジキャリパー
インテリアでは新色インディゴが追加された他、レッドをセミアニリンフルレザーパワーシート(オプション設定)でもレッドを選択可能とされた。

インテリアの新色インディゴ
装備では、これまでオプション設定の一部だったアルミ製スポーツペダル&フットレストが、標準装備化されている。

標準装備化されたアルミ製スポーツペダル&フットレスト
販売開始は2019年5月。すでに申し込みの受付が開始されている。全国メーカー希望小売価格は2,370万円。
