
「M-BIKE」はフレームが「M」型をした自転車。フランス パリに本拠を置く自転車ショップMarcelo Cyclesが開発した。

フレームが「M」型をした自転車「M-BIKE」
フランス パリから登場
フランス パリから登場
クルマから自転車に乗り換える人向けにデザインされた商品。ずっとクルマに乗っていた人たちが自転車に乗り換えたときに感じる、「メンテナンスが面倒」「ケーブルだらけ」といった不満の解消を目指している。

メンテナンスの手間、ケーブルの本数、ボルトやナットの数の削減を目指した自転車
フランスらしい?
フランスらしい?
「メンテナンスが面倒」に関しては、チェーンをベルトドライブに変更することで対応した。ベルトドライブは注油の手間がいらず、チェーンよりも長期間交換が不要で、悪天候にも強いといったメリットを持っている。

ベルトドライブ採用で、メンテナンスフリーに
フロント片側フォークもメンテナンスの手間を減らす工夫。「M-BIKE」にはパンクしにくいタイヤが採用されてはいるが、それでもパンクが発生した場合の修理を楽にしてくれる。特にタイヤ交換では、一般的なフォーク装着車の場合より作業ははるかに簡単になるという。

片側フォークのおかげで、タイヤの取り外しが楽!
ケーブルだらけという不満を解消するために、フロントの油圧式ディスクブレーキへのケーブル以外でケーブルレスシステムを採用した。ケーブルは定期的な交換が必要となるが、その手間を最低限としている。またボルトやナット類も、極力目に触れないデザインとした。

ケーブルレスで、ハンドルまわりもかなりすっきり
フレーム素材にはアルミを採用。これはボディの軽量化だけが目的ではなく、リサイクル効率の高いアルミを採用することで、廃車時のゴミの量を減らしたいという利用者の要求に応えたものだそうだ。本当に実現するのか?はともかく、日本人からは出てこない、興味深い発想だ。

リサイクル効率を高める的でフレームをアルミに
この発想はなかった
この発想はなかった
「Young」と「Elegance」の2種のモデルが用意されている。このうち「Young」はスポーツモデルで、シンプルな形状のサドルとハンドルバーグリップが採用されている。また、フロントバスケットが装備された。

フロントバスケットを採用した「Young」
「Elegance」はサドルやグリップにはレザーを採用した上級モデル。「Young」にはない泥除けが装備されている。

上級モデル「Elegance」
Marcelo Cyclesは現在、「M-BIKE」の世界的なプロモーションを兼ねてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施している。本稿執筆時点では「Young」モデルが1,100ユーロの出資+500ユーロの送料で、「Elegance」モデルは1,200ユーロの出資+500ユーロの送料で1台入手可能だ。出荷は2019年5月に予定されている。

逆向きでも、そこそこM型?