「R1S」は、100%電動のSUV。米国のスタートアップRIVIANが開発しました。

100%電動 7人乗り3列シートのSUV、RIVIAN「R1S」
100%電動のSUV
RIVIAN「R1S」

RIVIANは先に公開された電動のピックアップトラック「R1T」でも話題になっていた企業。この「R1T」は、フル充電で約640km走行できる航続距離が特徴です。高速充電にも対応し、30分の充電で約320km走行できるとしています。


100%電動 7人乗り3列シートのSUV、RIVIAN「R1S」
先に公開されたピックアップトラック「R1T」
かなり魅力的

魅力的なルックスの「R1T」ではありますが、日本ではピックアップトラックの需要はそれほど高くはありません。でも、今回発表された「R1S」は、日本でも人気の出そうな7人乗り3列シートのSUVです。

100%電動 7人乗り3列シートのSUV、RIVIAN「R1S」
3列シート7人乗りのSUV

「R1S」は、プラットフォームを「R1T」と共有。その荷台を後部座席に置き換えたような構造をしています。

「R1S」と同じプラットフォームを持つR1T
「R1S」の兄弟カー、ピックアップトラックの「R1T」

100%電動 7人乗り3列シートのSUV、RIVIAN「R1S」
荷台を後部座席にかえ、SUVに仕立てた「R1S」

このプラットフォームは、RIVIAN独自の「スケートボードプラットフォーム」と呼ばれるもの。この名称はスケートボードの構造に似ていることに由来しています。スケートボードではデッキより下にホイール、トラックベアリングなどを取り付け、デッキより上は人を乗せるために空けています。RIVIANのプラットフォームも同様に、バッテリー、ドライブユニット、サスペンション、ブレーキなどを下部に集中配置。上部は人や荷物のために空けておく、という構造を持っています。

RIVIAN独自の「スケートボードプラットフォーム」
RIVIAN独自の「スケートボードプラットフォーム」
電気自動車ならではの構造

興味深いのは荷室。「R1S」の室内写真を見て、「SUVにしては、荷室が狭すぎるのでは?」と思った人もいるでしょう。でも「R1S」はガソリン車とは異なり、ボンネット下にはエンジンがありません。RIVIANはここを荷室とし、フロントトランクを意味する「frunk(フランク)」と名付けました。その容量は330Lと、後部の荷室とあわせればまずまず使えそうなサイズ。RIVIANは、汚したくないものをここに入れると良いとしています。

100%電動 7人乗り3列シートのSUV、RIVIAN「R1S」
フロントトランク「フランク」
(画像は「R1T」のもの)

フロントフェイスは「R1T」とほぼ同じで、例えばヘッドライトなども驚くほどシンプルなデザインです。

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シンプルデザインのヘッドライト

インテリアもとてもシンプル。インパネは、15.6インチと12.3インチの2つのスクリーンのみで構成されています。

100%電動 7人乗り3列シートのSUV、RIVIAN「R1S」
インテリアもシンプルなデザイン

100%電動 7人乗り3列シートのSUV、RIVIAN「R1S」
インパネは、15.6インチと12.3インチの2つのスクリーンのみで構成
(画像は「R1T」のもの)

モデルは105kWh、136kWh、180kWhと、バッテリーサイズの異なる3種が用意されます。航続距離はそれぞれ386km、500km、660km。ただし180kWhモデルでは大容量のバッテリーを搭載するため、3列目シートが犠牲に。7人乗りではなく5人乗りモデルとなります。

100%電動 7人乗り3列シートのSUV、RIVIAN「R1S」
「R1S」2列目シート

発売は「R1T」「R1S」ともに2020年を予定。価格は「R1S」は6万5,000ドルからとなっています。

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結構、高い…

日本での販売についてRIVIANに尋ねたところ、同社ディレクターのMichael McHaleさんからの回答は「まだ公表できない」というものでした。でも、「R1Sは、グローバルカーです」とも語ってくれています。