飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」

2013年にプロトタイプが公開され話題となったKwiggle Bikeの折り畳み自転車「Kwiggle」。あれから5年余りが経過し、その間に多くの折り畳み自転車メーカーが消えていきましたが、Kwiggle Bikeは生き残り、オンラインショップでの一般販売を開始しました。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
折り畳み自転車「Kwiggle」、一般販売開始

「Kwiggle」は、折り畳むと飛行機の機内に手荷物として持ち込める自転車。折り畳み時のサイズは55x40x25センチで重さ9.5キロと、多くの航空会社の手荷物サイズ基準を満たしています。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
X線検査装置用のトレイにも載せられます

スーツケースにもすっぽり収まるので、空港チェックインカウンターで預け入れすることも、もちろん可能です。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
ミドルサイズのスーツケースに収納できます

2013年に発表されたプロトタイプでの特徴は、独自のギアシステムと折り畳み機構、そしてシートデバイスの3点でした。驚くことに製品版でも、これら3つ機能は維持されています。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
参考画像:2013年に公開されたプロトタイプ
製品版よりもホイールが小さめですね

ギアシステムでは、ギアディベロップメント(ペダル1回転で進む距離)で最低3.3メートル、最大6.6メートルを実現(注:6段変速機搭載車の場合)。12インチの小径車ながら最高速度40キロでの走行、平均速度30キロ程度での巡行を可能にしています。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
この独自ギアシステムにより

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
時速30キロ以上での巡行が可能に

「Kwiggle」の開発者であるKarsten Bettinさんは昨年の5月、「Kwiggle」での約300キロのツーリングに挑戦したのだとか。その結果、300キロを約16時間で走破したそうです。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
Karsten Bettinさんが走行したコース

「Kwiggle」のライディングポジションは“直立”。まるで歩いているような乗車姿勢となります。Karsten Bettinさんによればこのライディングポジションも、16時間走り続けられた秘密だそう。一般の自転車の乗車姿勢に比べ、腰にも首にも負担がかからないので、長時間走行しても体が痛むことはないそうです。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
ライディングポジションは“直立”

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
腰や首への負担が少ないそうです

折り畳み機構では、通常の自転車よりもペダル部分を後ろに取り付けたのが特徴。折り畳み機構のある箇所とクランクセットを離すことで、折り畳み作業を容易にしました。折り畳みは15秒、展開には10秒しかかからないのだとか。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
折り畳んだ状態で、コロコロと転がせるようになりました
最近はやりのスタイルです

シートは「wiggle」な動きをするのが特徴。「wiggle」とは、「小刻みな動き」を意味するのだそう。その名称通り、シートは搭乗者がペダルを漕ぐ度に小刻みに動き、通常のシートよりも快適な乗り心地を提供するそうです。

プロトタイプ通りにならなかったのは重量。プロトタイプの重さは7キロ、将来的には6キロを目指すとのことでしたが、実際には重さは8.8~10キロとなりました(搭載される変速機による)。これは、タイヤをプロトタイプの8インチから12インチに大径化したことが大きいようです。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
それでも、女性でも担いで階段をのぼれる重さに

欧州での価格はシングルスピードのもっともシンプルな構成で1,220ユーロ(約15万2,000円)。6速変速機を装着しフェンダーやライト、チェーンガード、そしてラックまで付けたフル構成では1,846ユーロ(約23万円)となります。出荷は2019年5月から開始される予定です。

飛行機に手荷物として持ち込める自転車「KWIGGLE」
ポルシェのフロントトランクにも入ります

日本での販売についてKwiggle Bikeに尋ねたところ、同社広報のDietmar Kupischから、今年後半での日本市場への参入を計画しているとの回答を得ました。価格などは未定。でも日本市場には大きな期待をしているとのことでした。

ベンツやBMW、アウディなど、ドイツ車は価格が高めであっても、日本では高い人気を維持しています。「Kwiggle」もそのような、高級輸入車として人気を獲得するかもしれません。