
電動アシストMTBのもつ可能性を示すために製造されたコンセプトモデル。整備されたスキー場でなく、自然の森や林の中での滑走を楽しむバック・カントリー・スキーに必要な移動手段として構築された。

(画像はイメージです)
バック・カントリー・スキーを楽しめる森や林の中に、ガソリンエンジンを搭載したクルマで踏み込むのははばかられる。また、そのような場所は冬季は道路が閉鎖されており、クルマの利用が許可されてないことも多い。とはいえ歩いていくと、現地にたどり着いたころには疲れ切ってしまい、スキーを楽しめない場合もある。

徒歩で移動すると体力を削られる(画像はイメージです)
「Sk-eRide」を活用すれば、自然にそれほどストレスをかけることなくバック・カントリー・スキーが可能な場所まで移動できる。電動なのでスキーヤーの体力を温存することが可能だ。

あとは、バック・カントリー・スキーに必要なギアを効率的に運べるかどうかが、実用化に向けたカギとなる。SCOTT Sportsは、スキーギアを可能な限り多く、しかも簡単に運ぶことにフォーカスしたそうだ。

実現に向けてベースとなった車両は、同社の「Axis eRide Evo」。モーターに最大トルク70NMを発揮するShimano STEPS E8000を装備したパワフルなトレッキング用e-MTBだ。Scottはこのマシンのタイヤをスタッド付きのSchwalbe「Ice Spiker Pro」に交換。雪道の走破性能を向上させた。


雪の積もる森や林の中でスキー板やシューズを取り外し/取り付けをするのは厳しい作業。そこでScottはキャリアなどを工夫し、簡単にこれらが取り外し/取り付けできるようにした。


また、手がかじかまないように、ハンドルカバーも装備されている。

リアには折り畳み式のテーブルが装備され、目指す場所に到着した後、スキーを開始する前にいれたてのコーヒーで一息つけるようにした。

e-MTBを活用することで、冬の間クルマの入れない道を上り、これまでは簡単にたどり着けなかった場所によりアクセスしやすくなる。SCOTT Sportsはこれによってe-MTBの活用範囲が広がるだけでなく、バック・カントリー・スキーを楽しむ人が増えることを期待していると述べている。
