ドリルで通勤しようぜい!―ハンドドリルで走る電動スケートボードを製作する「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard」

欧米では、公共の交通機関の駅から最終目的までの「ラストマイル」移動用の乗り物が大流行。なかでも電動スケートボードは電車などに手軽に持ち込めることや、オフィスのデスク下に収納できること、時速30キロ程度で走行できることなどの理由で人気が高い。

ドリルで通勤しようぜい!―ハンドドリルで走る電動スケートボードを製作する「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard」
参考画像:通勤・通学で使われる電動スケートボードの例

だがその価格は意外と高く、中には4,000ドル(約44万2,500円)程度のものも。スケートボードにそこまでのお金はかけられないと敬遠する人もいる。


そんな人たちのために、自らのDIY製作物をYouTubeで紹介しているInspire To Makeが、ドリルをエンジンにして走行するスケートボードの作り方「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard」を公開した。ビデオの指示通りに製作すれば、市販の電動スケートボードよりも安い価格で自作可能なだけでなく、「ドリルで通勤したい!」という大人の夢(?)を実現できる。

ドリルで通勤しようぜい!―ハンドドリルで走る電動スケートボードを製作する「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard」
「通勤にはドリルだよね」という人を喜ばせる「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard」

ドリルで通勤しようぜい!―ハンドドリルで走る電動スケートボードを製作する「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard」
市販品よりも安く自作可能!

自作する上で最大のポイントは、フレキシブルシャフトを使用したこと。天井や奥まった場所のネジを締めるために使うこの“ドリル用ツール”を、ドリルのモーターからスケートボードのホイールに動力を伝える“ドライブトレイン”として利用したのだ。これにより、ドリルを手に持ち、スイッチなどをコントロールしながらの走行が可能になった。

ドリルで通勤しようぜい!―ハンドドリルで走る電動スケートボードを製作する「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard」
フレキシブルシャフトが
ドリルを手に持った状態でのスピードコントロールを可能に

Inspire To MakeのWebサイトには、自作に必要なパーツリストが掲載記載されている。これらパーツはすべて新規購入しても合計でわずか約330ドルと、市販の電動スケボーよりもずっと安く入手可能だ。すでにドリルやボード、ホイールなどを所有しているなら、もっと安く自作することもできる。

ドリルで通勤しようぜい!―ハンドドリルで走る電動スケートボードを製作する「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard
自宅に工具があることが条件です

Inspire To Makeが使用したものと同じタイプのドリルを使用した場合、一回の充電で約16キロ走行できるという。これは駅からオフィスまでの移動には十分な距離だ。

ドリルで通勤しようぜい!―ハンドドリルで走る電動スケートボードを製作する「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard」
ドリルって、意外と航続距離が長い

通勤の手段について聞かれると、普通は電車やクルマが頭に浮かんでしまう。だが実際には、人がひとり移動するにはドリルがあれば十分なのだ。これは驚きの発見と言ってよいだろう。実際に、ドリルで移動したいかどうかは別にしても。



なおスケートボードは、日本の道路交通法では公道での使用が制限されている。また、交通が頻繁ではない道路で走行する場合でも、電動ドリルを手に持って走行している人は通報されてしまう可能性が高いと思われる。自作された方は、安全なスケートボードパークなどで許可を得てから利用されることをおススメする。

ドリルで通勤しようぜい!―ハンドドリルで走る電動スケートボードを製作する「Cheap and Easy DIY Electric Skateboard」
そんな人はいない、とは思うが、念の為

(この記事は弊社姉妹サイトインターネットコムに2016年6月12日に掲載された記事を、一部編集して再掲しています)