プロペラにもなるタイヤ グッドイヤー「AERO」

グッドイヤーはジュネーブモーターショーで、コンセプトタイヤ「AERO」を発表した。

プロペラにもなるタイヤ グッドイヤー「AERO」
グッドイヤーによるコンセプトタイヤ「AERO」

一般的な自動車にも、空飛ぶクルマにも利用できる2in1のタイヤ。空飛ぶクルマが実用化された未来を見据えて開発されたもので、空飛ぶクルマに装着された場合にはプロペラとしても利用できる。


プロペラにもなるタイヤ グッドイヤー「AERO」
空飛ぶクルマに装着された場合にはプロペラとして機能

「AERO」の外観は、パンクしない「エアレスタイヤ」に似ている。エアレスタイヤでは空気ではなく樹脂製スポークがクッションの役割を果たすが、そのスポークがブレード形状になっているのが「AERO」の秘密。タイヤを地面と平行にして高速で回転させることで、ブレードが下方向に風を送り、プロペラとして機能するという仕組みだ。

プロペラにもなるタイヤ グッドイヤー「AERO」
タイヤを地面と平行にして高速回転させれば、プロペラとして機能
もちろん、空気代わりのクッション機能も提供

タイヤの回転には磁気推進システムの使用が想定されている。これによってタイヤを高速回転させ、クルマを浮上させる揚力を発生できるという。

プロペラにもなるタイヤ グッドイヤー「AERO」
高速回転に耐えるタイヤの製造は今後の課題

「AERO」はコンセプト段階であり、商品として販売される予定はない。だがグッドイヤーはこのコンセプトモデルにより、空飛ぶクルマが実用化された際にはタイヤを含む新たなエコシステムが必要となることに多くの人が気付き、議論が活発になることを望んでいるとしている。