衣服は洗濯機が、食器は食洗器が、そして床はロボット掃除機がきれいにしてくれます。でも家の中で一番掃除が億劫なトイレは、今も昔と同じようにブラシで便器をこすっているという人が多数派ではないでしょうか？

「Giddel」はトイレ用のロボット掃除機。米国ニューヨーク州に本拠をおくAltan Robotechが開発しました。



画期的な新しいテクノロジーを使うとか、新しい化学薬品を使うわけではなく、ロボットがあなたの代わりにブラシを持ち、便器をごしごしとこすってくれるという、ハイテクなのかローテクなのかよくわからない商品です。ヒト型（？）をしている必要があるのかもよくわかりませんが、そのルックスからはなぜか誠実そうで、働き者そうな感じが伝わってきます。


使用する前には、便座とフタを「Giddel」専用品に交換する必要があります。次に、便器の脇に「Giddel」の充電ステーションを設置すれば準備は完了。いつでも「Giddel」を使ったトイレ掃除ができるようになります。

トイレを掃除したいな、と思ったら充電ステーションから「Giddel」を取り外し、便座の専用スロットに固定します。あとはスイッチをプッシュすれば清掃が開始される仕組み。掃除のスタートから終了までは、約5分かかるそうです。



「Giddel」は便器内のボウル部はもちろん、フチやフチ下も磨きます。便座の裏側も掃除してくれるようです。


Altan Robotechは、「Giddel」を使用すれば、腰を屈めてブラシを使わなくても済むようになるので、腰を痛めることがなくなるとしています。


また、手軽なので毎日掃除ができ、汚れがこびりつくこともなくなるのだとか。

そしてこれまではトイレ掃除に費やしていた時間でメイクをしたり、お風呂に入ったり、映画を観たりと、有意義に過ごせるようになるともしています。




「Giddel」でトイレがどの程度きれいになるのか、気になるところですが、利用者のコメントによれば完全にきれいになるわけではないみたい。また、ときに水がトイレの床に飛び散ってしまうこともあるみたいです。


でも「Giddel」の動きはユーモラスで可愛らしいので、許してしまえるそう。それに、まったく掃除しないよりはずっとましなのだそうです。このあたり、床用のロボット掃除機を導入したときの感想と似ていますね。


Altan Robotechの公式オンラインショップや米国Amazon.comなどで販売されています。価格は499ドルとなっています。


「Giddel」がちゃんと機能するかどうかはともかく、このような製品をきっかけに、大手のメーカーにも水回りに強いロボット掃除機の開発に取り組んで欲しいところ。お風呂場用のロボット掃除機があればうれしいし、多くの人が飛びつくと思うのですが。

「Giddel」のユーモラスな動きは、次の動画で確認してみてください。