
(FINE MobileによるCG)
その外見はクルマに近く、搭乗者はクルマ同様、ボディに守られ雨に濡れることなく移動できる。

(FINE MobileによるCG)
だが運転席にはペダルが取り付けられており、そこを見るとリカンベントタイプの自転車にも見える。

(ジュネーブモーターショーで公開されたプロトタイプ)
「Twike 5」の運転に必要な免許は欧州では「A1」クラス。これは排気量125cc以下のバイク向けのライセンスだ。

(FINE MobileによるCG)
見れば見るほど、クルマなのか自転車なのか、バイクなのかわからなくなる乗り物。それが「Twike 5」だ。だが開発の目的ははっきりしている。FINE Mobileが「Twike 5」の開発で目指しているのは、“最も速く”、“最も健康的”な通勤用の乗り物を作ることだ。
「Twike 5」の最高速度は時速190キロ(モデルによって異なる)。これより速いクルマはたくさんあるが、なにしろ「Twike 5」はサイズが小さい。このため、朝晩の渋滞をかいくぐり、抜け道を通って一般的なクルマよりも先にオフィスにたどり着けるはず。これが、最も速いの意味するものだという。

日本だと、難しそうだが
(FINE MobileによるCG)
運転席にはペダルが取り付けられている。ドライバーがこのペダルを漕ぐと搭載された発電機が作動し、「Twike 5」のバッテリーを充電する。ペダルを漕いでも、それが直接「Twike 5」が前進する動力になるわけではないので、渋滞で「Twike 5」が停止している間も漕ぎ続けられる。これがもっとも健康的の意味だ。
ちなみに、助手席にもペダルが装備されており、2人で同時に充電することもできる。

(ジュネーブモーターショーで公開されたプロトタイプ)
ステアリングはユニーク。一般的なステアリングホイールではなく、ドライバーの両サイドに設置されたレバーで操作する。ドライバーが思う存分ペダルを漕げるようにする配慮だ。
FINE Mobileがジュネーブモーターショーで公開したプロトタイプの画像を見る限り、「Twike 5」の開発にはまだ時間がかかりそう。だが完成すれば、欧州に125ccバイクの免許で運転でき、クルマなみのスピードで走行可能で、しかも渋滞中の運動不足を解消できる新しい乗り物が登場することになる。
価格は時速190キロで走行できる最高スペックモデルで、5万ユーロとなる見込み。

ちょっと高い?
(ジュネーブモーターショーで公開されたプロトタイプ)