「pedilio」は4輪の電動アシスト自転車。ドイツ在住のThomas Viebachさんが開発しています。

人間はこの乗り物の推進力の1つ ― 4輪の電動アシスト自転車「pedilio」
4輪の電動アシスト自転車「pedilio」

人間の力を最大限に活かして走行することで、移動時の燃料/電力消費を減らし、CO2排出を抑えることを目指した乗り物。Viebachさんはこの目標を達成するのに最適なベース車両として、リカンベントスタイルの自転車を選択しました。


人間はこの乗り物の推進力の1つ ― 4輪の電動アシスト自転車「pedilio」
ベース車両とされたリカンベントスタイルの自転車

とはいえ、Viebachさんが作ろうとしているのは実は自転車ではありません。乗員が雨などに濡れずに済み、それなりに荷物も運べる、“クルマに代わる乗り物”です。「リカンベントスタイルの自転車(と、それを漕ぐ人間)はこの乗り物の推進力の1つとして選ばれただけ」、というのが「pedilio」という乗り物を理解する上での重要なポイントとなるようです。

乗員が雨に濡れないように、ボディにはルーフなどが取り付けられました。リアにはちょっとした荷台も装備されています。

人間はこの乗り物の推進力の1つ ― 4輪の電動アシスト自転車「pedilio」
雨だけでなく、雪が降っていても大丈夫だそうです

人間はこの乗り物の推進力の1つ ― 4輪の電動アシスト自転車「pedilio」
ワイパーも装備されました

人間のパワーをアシストし、より楽に、より高速に走行するため、後輪にはハブモーターを装備。このモーターにより「pedilio」は最高速度45キロでの走行が可能になっています。

人間はこの乗り物の推進力の1つ ― 4輪の電動アシスト自転車「pedilio」
リアにハブモーターを装備

バッテリーには13Ahと26Ahの2種類が用意されており、フル充電すると13Ahでは60キロ、26Ahでは120キロ走行できます。ルーフにはソーラーパネルも装備しており、うまく活用すればさらに20~30キロ程度航続距離をのばせるのだとか。

人間はこの乗り物の推進力の1つ ― 4輪の電動アシスト自転車「pedilio」
ルーフにはソーラーパネル装備

Thomas Viebachさんは「pedilio」で、L6eクラスのライトビークルとしての認証取得を目指しています。成功すれば「pedilio」は公道を走行可能に(EUの場合)。これに向け、「pedilio」にはヘッドライト、テールランプ、ブレーキライプ、ウィンカーなどの保安部品も装備されました。

人間はこの乗り物の推進力の1つ ― 4輪の電動アシスト自転車「pedilio」
ヘッドライトなど装備

価格は基本構成のモデルで9,250ユーロ(約115万円)程度となる予定だとか。よりハイスペックなモーターや変速機、悪天候からドライバーを守る装備などを追加すると、価格はもっと高くなるそうです。

人間はこの乗り物の推進力の1つ ― 4輪の電動アシスト自転車「pedilio」
価格もクルマなみ、ですね

「pedilio」は、4月27日、28日にドイツゲルマースハイムで開催されるSPEZI国際自転車ショーでお披露目される予定となっています。