「SU18」は画期的な折り畳み機構を持つ自転車。ドイツデュッセルドルフのsu18faltradが開発している。

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画期的な折り畳み機構を持つ自転車「SU18」

通常は溶接されるシートステーとシートチューブをラッチでの固定とし、簡単に固定/分離できるようにしたのが特徴。この機構と“折り畳みテーブル”にヒントを得たというフレーム構造により、「シートチューブ&シートステー」「トップチューブ」、そして「ダウンチューブ」の3本を、ほぼぴったりくっついた状態に折り畳めるようにした。


画期的な折り畳み機構を持つ自転車「SU18」
「シートチューブ&シートステー」「トップチューブ」「ダウンチューブ」の3本を
ほぼぴったりくっついた状態に

この機構は折り畳みで最大の課題となるドライブトレインの扱いも簡単にしている。チェーンステーにクランク、チェーン、変速機のすべてが取り付けられ、ひとつの塊として扱えるようにしているのだ。

これらの工夫で“圧縮率の高い”折り畳みが可能となり、折り畳み時のサイズを従来製品よりも小さくできるようになった。

画期的な折り畳み機構を持つ自転車「SU18」
「シートチューブ&シートステー」「トップチューブ」「ダウンチューブ」
そして「シートステー」が一か所にぎゅっとまとまった
圧縮率の高い折り畳み

「SU18」はラストマイル移動向けに開発されている自転車。そのような乗り物は通常、公共交通機関の駅から最終目的地を目指すビークルとされるが、「SU18」はクルマの、それも電気自動車のトランクから取り出して最終目的地を目指す乗り物としてデザインされた。

電気自動車のトランクはガソリン車よりも小さいことも。これに対応するため「SU18」のタイヤサイズは18インチに設定された。このサイズはトランクへの収納性と走行性のベストバランスを探った結果のsu18faltradによる答えだという。

画期的な折り畳み機構を持つ自転車「SU18」
電気自動車の小さなトランクにも入るサイズに

電車などへの持ち込みにも対応できる。公共の交通機関での利用に便利なように、折り畳み時には旅行用のスーツケースのようにコロコロと転ばして持ち運べる機能が取り入れられた。

画期的な折り畳み機構を持つ自転車「SU18」
最近流行の機能

su18faltradは現在、「SU18」の市販化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンぺーンを実施中。本稿執筆時点では599ユーロの出資+送料で日本でも利用可能なスタンダード版の「SU18」を1台入手可能だ。配送時期は2020年12か月に設定されている。

画期的な折り畳み機構を持つ自転車「SU18」

Kickstarterのキャンペーンページでは配送先として日本を選択することはできない。購入希望者は配送先として日本以外を仮選択し、次ページ以降の画面で日本への配送を希望する旨を記載して欲しいとのこと。日本からの支援が一定数以上集まった場合には、配送料が安くなる可能性もあるとのことだった。