乗り物酔いを防ぐメガネ シトロエン「SEETROEN（シートロエン）」の日本販売が5月28日に開始された。乗り物酔いの初期症状が現れたときに着用すれば、10～12分後には症状は改善され、その後は快適にクルマでの移動を継続できる。


最近のシトロエンは、乗員に対して快適性を提供することにフォーカスした製品開発をしている。たとえば同社独自のサスペンションシステム「PHC」などにより、これを実現している。


今回発売された「SEETROEN」も、乗員に快適性を提供する商品のひとつ。車内でスマートフォンやタブレットの画面を見たい人向けに開発されたもので、フランスのスタートアップ企業Boarding Ringによる、特許取得済テクノロジーを活用している。

クルマに乗っていると身体はその動きに合わせ、上下左右に振動する。この動きは内耳にある前庭器官によって検知され、脳へと伝えられている。ところが、スマートフォンやタブレットなどのクルマとは異なった動きをする画面を見つめている場合、内耳が脳へ伝える情報と、目が脳に伝える情報にはズレが生じ、脳内で混乱が発生。乗り物酔いという症状を引き起こす。


「SEETROEN」ではメガネの前方および横方向にリングが取り付けられており、その中に色のついた液体が入っている。この液体がクルマの加速や傾きに合わせてリング内で移動。着用者に対して内耳で検知されたものと一致した視覚的情報を脳に伝え、乗り物酔いを解消するという仕組みだ。


メガネの形状を取ってはいるがレンズは装着されていない。このため、同乗者と「SEETROEN」をシェアできる。

全国のシトロエンショールーム、またはシトロエンオンラインショップから購入できる。価格は1万6,200円。

なおシトロエンは「SEETROEN」のファッション性について、「本品が似合うかどうかはシトロエンでは保証いたしかねます」と複数回にわたって注意を促している。購入希望の方はこの点について検討を重ね、十分に納得した上で購入に踏み切られたい。