空飛ぶタクシー「CityHawk」。その詳細な仕様がMetro Skywaysによって発表されました。仕様には水素で空を飛ぶ燃料電池モデルも含まれています。

水素で空を飛ぶタクシーCityHawk
水素で空を飛ぶタクシー「CityHawk」

「CityHawk」の特徴は「ウィングレス、ローターレスデザイン」。飛行機というよりはヘリコプターに近いウイングレス構造のため、滑走路が要りません。また、ローターはボディ内部に組み込まれた構造。離発着時に周囲の人々をローターで傷つける心配がありません。


水素で空を飛ぶタクシー「CityHawk」
ウィングレス、ローターレスデザイン

この「ウィングレス、ローターレスデザイン」により、サイズは3x8メートルとリムジンよりもちょっと短い程度とされました。リムジンと同じように、「CityHawk」もホテル前などで乗客を待つことができます。

水素で空を飛ぶタクシー「CityHawk」
乗客はヘリポートなどに出向かなくても、ホテルから直接目的地に向かえます

「CityHawk」にはジェット燃料で飛行するモデルも存在します。でも今回発表された仕様書では、水素による燃料電池モデルの詳細が描かれています。例えば乗客の座る座席の後ろには700バールに圧縮された水素タンクや700KWの燃料電池が。そしてローターは電動モーターで回転します。

水素で空を飛ぶタクシー「CityHawk」
燃料電池モデルの「CityHawk」

燃料電池や電力調整ユニットなどは2つ装備されており、1つで障害が発生した場合でも、もう1個で安全に着陸できるようになっています。

水素による燃料電池版には排気ガスがクリーンであることに加え、電動モーターのため音が静かというメリットもあります。このため、都市部でタクシーとして使用されても周辺住民が騒音に悩まされることが少ないとされています。騒音レベルは250メートル離れてしまえば、都市の騒音に紛れてほとんどわからなくなるレベルなのだとか。

水素で空を飛ぶタクシー「CityHawk」

これまでMetro Skywaysは「CityHawk」のメリットについて、3Dでの移動により渋滞を軽減できる点や、道路の整備されていない場所にも行ける移動性の高さを強調してきました。

水素で空を飛ぶタクシー「CityHawk」
「CityHawk」のメリットその1:3D移動により、渋滞を軽減できる

水素で空を飛ぶタクシー「CityHawk」
「CityHawk」のメリットその2:道路が整備されていない場所にも行ける

水素による燃料電池車により、「CityHawk」は従来のメリットに加えて、持続可能な社会の実現を推進する先進的なモビリティにもなったとMetro Skywaysは述べています。

水素で空を飛ぶタクシー「CityHawk」