メルセデス・ベンツのマルチパーパスコンパクト、新型「Bクラス」の予約注文が6月6日に開始された。7年ぶりのフルモデルチェンジで、1.4リッター直列4気筒ターボエンジンを搭載した「B 180」と、2.0リッター直列4気筒ターボディーゼルエンジンを搭載した「B 200 d」の2モデルが用意されている。

メルセデス・ベンツ 新型「Bクラス」登場 ― 7年ぶりのフルモデルチェンジ

新型「Bクラス」では、広い室内空間と優れたユーティリティーという特徴を維持・強化しつつ、よりスポーティでラグジュアリーなエクステリア、高い質感と若々しさを感じさせるインテリアが採用された。また、マルチメディアシステム「MBUX」やSクラスに搭載されている安全運転支援システムが搭載されている。


メルセデス・ベンツ 新型「Bクラス」登場 ― 7年ぶりのフルモデルチェンジ

エクステリアでは、「Sensual Purity(官能的純粋)」という基本思想に基づき、ラインやエッジを大幅に削減した輪郭が採用された。

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フロントフェイスでは、上下方向に細いヘッドライトデザインや低く構えた姿勢のフロントエンド、ボンネットからAピラーとウインドスクリーンへの流れるような繋がりなどが、スポーティさを強調している。

メルセデス・ベンツ 新型「Bクラス」登場 ― 7年ぶりのフルモデルチェンジ

リアエンドではワイド&ローな印象を与える、上下方向に細く横に長い2分割型リアコンビネーションランプが採用された。

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このデザインは空力性能の改善にも貢献しており、Cd値は0.24を達成している。ルーフラインが低くなったことで前面投影面積も縮小され、クラストップレベルの空力性能を実現した。

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インテリアは新型Aクラスの基本的デザインを踏襲。ダッシュボードではインストゥルメントクラスター上方のカウルが廃止され、ワイドスクリーンディスプレイがダッシュボード上部に設置された。5つの円形のエアアウトレットは、ジェットエンジンのタービンを想わせるスポーティなデザインを採用。エアアウトレットの奥にアクセントカラーを配し、アフターバーナーを想起させるデザインとされた。

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新型Bクラスの特徴としては、ダッシュボードの中央部と助手席前部の一部が切り取られているように凹んでいるデザインがあげられる。これにより、シンプルで広さを強調するデザインとなった。

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対話型インフォテインメントシステム「メルセデス・ベンツ ユーザー エクスペリエンス(MBUX)」を装備。人工知能による学習機能を持ち、特定のユーザーに適応する個別対応能力を備えている。

MBUXの音声認識機能は、インフォテインメントおよび車両操作関連の自然な言語を認識して理解する。例えばクライメートコントロールで温度を下げる場合、「温度24度」という明確な指示をしなくても、「暑い」と言えば理解して作動する。

運転支援機能では、Sクラスと同等のシステムがオプションとして設定された。これには歩行者や車両の飛び出しを検知した場合や先行車両や障害物を回避できない場合の自動緊急ブレーキによる被害軽減機能、車線維持機能、斜め後ろの死角の車両との衝突回避を支援する機能などが備わっている。

パワートレインは、「B 180」では最高出力136PS、最大トルク200Nmを発生する1.4リッター「M 282」エンジンを採用。これに、7速デュアルクラッチトランスミッション「7G-DCT」が組み合わされた。

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「B 200 d」では最高出力150PS、最大トルク320Nmを発生する2.0リッター直列4気筒ディーゼルターボエンジン「OM654q」と、新開発8速デュアルクラッチトランスミッション「8G-DCT」の組み合わせが採用されている。

メーカー希望小売価格は「B 180」が384万円で、「B 200 d」が422万円。納車時期は「B 180」が2019年7月頃で、「B 200 d」は10月頃の予定。

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