
ホンダは「Mean Mower V2」で0-100mph(0-160.9km/h)加速6.29秒を記録。芝刈り機での加速世界一を達成し、ギネス世界記録に認定された。0-60mph(0-96.6km/h)では3.08秒を記録している。

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世界記録は2019年5月6日、ドイツのサーキット「Dekra Lausitzring」で樹立された。ドライバーは経験豊富なスタントドライバーであり、カートレーサーでもあるJess Hawkinsさんだった。

ギネス世界記録に認定されるには「芝刈りの機能があること」「芝刈り機の外観を著しく損なっていないこと」などの規定をクリアする必要がある。「Mean Mower V2」は芝刈りの機能を保持しているほか、刈った芝を回収するボックスもリアに付属しており、この規定は問題なくパスした。

とはいえ「Mean Mower V2」は市販の芝刈り機そのままというわけではない。エンジンにはホンダ「CBR1000RR FireBlade SP」に搭載されている直列4気筒999ccが採用された。このエンジンは1万3,000rpmで200馬力を発揮する。「Mean Mower V2」の重さはわずか69.1キロのため、パワーウェイトレシオはブガッティ・シロンを上回っているという。

ホンダUKのDave Hodgetts氏は、今回の記録達成について次のように述べている。
「初代Mean Mowerは信じられないほど素晴らしいマシンだった。だが今回、ホンダはMean Mower V2によって、まったく新しいレベルに到達した。2014年に最高速度の記録を達成して以降、次は少し違うことをやりたいと考え、加速での新記録達成を目指した。その結果は素晴らしいものだった」

芝刈り機での世界記録樹立の瞬間は、次の動画で確認されたい。