全部入りE-Bike「Calamus One Ultrabike」

Calamusによる「Calamus One Ultrabike」は全部入りのE-Bike。指紋認証機能、自動変速機能、そして死角警告機能が装備された“ウルトラバイク”だ。

全部入りE-Bike「https://www.calamusbikes.com/」
全部入りのウルトラバイク「Calamus One Ultrabike」

指紋認証センサーはハンドルバーに設置されたスクリーン下に取り付けられており、これをタッチすることでロック/アンロックが可能だ。指紋認証によりユーザープロファイルの読み込みも行われる。


全部入りE-Bike「Calamus One Ultrabike」
ハンドルバーに設置されたスクリーン
下部の○が指紋認証センサー

全部入りE-Bike「Calamus One Ultrabike」
もう重いロックは要らない!

自動変速機能はサイクリストごとの変速パターンをユーザープロファイルに記録。この情報をベースとして、システムが自動で最適なギア比を選択する。

全部入りE-Bike「Calamus One Ultrabike」
ドライブトレインはGatesのカーボンベルトCDXシステム

死角警告機能では超音波センサーを活用。後方からクルマが接近している際に、ハンドルバーのバイブレーションでサイクリストに知らせてくれる。

全部入りE-Bike「Calamus One Ultrabike」
ハンドルバーが振動して後方からの車両接近を通知

他の全部入りE-Bike同様、フロントライトやテールランプなどは最初から組み込まれた構造。すっきりとした美しいデザインを実現するだけでなく、クルマから自転車に乗り換えた人にありがちな、「え?ライトって、自分で取り付けるの?」という戸惑いを無くしてくれる。ハンドルバー両端にはウィンカーも装備された。

全部入りE-Bike「Calamus One Ultrabike」
ライトなども、最初から組み込まれたユニボディデザイン

ブレーキケーブルやバッテリーとモーターを接続するケーブルなどは極力フレーム内部を通す構造に。外見を美しく保てるほか、雨や紫外線などによるケーブル劣化も防げるという。

全部入りE-Bike「Calamus One Ultrabike」
ケーブルは可能な限りフレーム内に

バッテリーはフル充電すると約80キロのアシストが可能。30分の充電でも約16キロアシストできる。

ドライブトレインにはGatesのカーボンベルトCDXシステムが採用されている。
30分で16キロなら、まずまずでは?

モーターは最近急速にシェアを伸ばしつつあるBafang製。Bosch製などと比べ価格が安いだけでなくスペック的にも攻めている点がE-Bikeメーカーに人気のようだ。

全部入りE-Bike「Calamus One Ultrabike」
近頃人気のBafang

Calamusは7月16日に、「Calamus One Ultrabike」の製品化に向けてクラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンをスタートさせる。キャンペーンでは、市販価格よりも40%安い価格で「Calamus One Ultrabike」を入手できる。

全部入りE-Bike「Calamus One Ultrabike」
Bafang製モーター装備なので、リーズナブルな価格が期待できる

日本対応版の有無についてCalamusに問い合わせたところ、同社共同創業者でCEOのNilesh R Bothraさんより、「日本の法律に準拠し公道を走れる仕様のE-Bikeはもちろん製造する」との回答を得た。

Kickstarterでのキャンペーンに日本版が間に合うのかは不明ではあるが、日本版の登場自体は期待してよさそうだ。Bafang製のモーターを搭載した他社製の電動アシスト自転車はすでに日本で市販されており、Calamusが「Calamus One Ultrabike」の日本版を製造して型式認定を得るのはそれほど難しくはないのではと思われる。