トヨタハイエースコミューターキャンパーバン

「トヨタハイエースコミューターキャンパーバン」は、驚くほど広い室内を持つキャンピングカー。日本でも人気の高いメーカーBus 4x4 Groupが製造しています。

トヨタハイエースコミューターキャンパーバン
室内の広いキャンピングカー「トヨタハイエースコミューターキャンパーバン」

広さの秘密はリアに装備されたポップアップテント。テールゲートを跳ね上げてフロアパネルを下ろしフロアパネル上にテントを張ることで、もともと広いハイエースコミューターの室内をさらに拡張可能としています。


ポップアップテントの設営/撤収はわずかな時間で可能。フロアパネルは1トンまでの重さに耐えるのだとか。これなら、「寝ている間にパネルが壊れたらどうしよう」という不安を感じなくて済みますね。

トヨタハイエースコミューターキャンパーバン
使用するにはテールゲートを跳ね上げてフロアパネルを下ろし

トヨタハイエースコミューターキャンパーバン
フロアパネル上にテントを張ります
合理的!

さてこのシステムより、ベッドはテールゲートに移動されました。では車内の空いたスペースは?というと、キッチン&ダイニング、そしてリビングを広くするために利用されています。

トヨタハイエースコミューターキャンパーバン
ベッドがない分、キッチン&ダイニング、そしてリビングを広く

なかでも充実しているのはキッチン。車内の両サイドに取り付けられており、片側に2口コンロ、片側に調理台とシンクという構成になっています。冷蔵庫は110Lサイズ。これだけ充実していれば、自宅にいるときと変わらない料理ができるのでは?

トヨタハイエースコミューターキャンパーバン
我が家のキッチンより広そう

Bus 4x4 Groupによるキャンピングカーは日本では静岡県の深澤自動車が販売を担当されています。日本での販売価格などについて問い合わせているのですが、本稿公開時までに回答を得ることはできませんでした。回答が届き次第、本稿をアップデートしてお知らせします。

8月27日追記

深澤自動車より回答がありましたので、以下追記します。

同社によれば、すでに「トヨタハイエースコミューターキャンパーバン」のサンプル車両は同社内にあり、自動車学校などへの展示を開始しているとのこと。日本での販売も準備しているそうです。ただし、販売時にはオーストラリアで販売されている仕様ではなく、ショートホイールベースの日本独自仕様に変更されたものとなるのだとか。

日本独自仕様車は2021の東京オートサロンに出展され、その後、地方自治体などに災害用車両として販売されます。次の段階として一般ユーザー向けの販売が開始される予定だそうです。

「トヨタハイエースコミューターキャンパーバン」は4輪駆動システムを搭載しているので、災害時には強そう。また仮設住宅の代わりとしても、一時的には利用できそうです。日本での販売開始に期待しましょう。

トヨタハイエースコミューターキャンパーバン
ベースはハイエースなので、運転のしやすさ、信頼性の高さには期待できます