「高過庵」―世界一危険な茶室の内部見学が可能に!
鬼太郎が住んでそう?―世界一危険な茶室「高過庵」

2010年に米国Time誌が発表した「世界の危険な建物トップ10」。その一つに選出された「高過庵(たかすぎあん)」は建築家の藤森照信氏が私有地に建てた茶室で、これまでは特別なイベントなどがなければ内部に入ることはできませんでした。その「高過庵」の内部見学ができるガイドツアーが開始されています。

「高過庵」は、2本の木の上に建設された茶室。高さは地上約6メートルで、はしごをかけて上り茶室内に入るという仕組みとなっています。はしごを外されたら降りられないという、慣用句そのままの事態を身をもって体験できる、画期的(?)な茶室です。


鬼太郎が住んでそう?―世界一危険な茶室「高過庵」の内部見学が可能に!
スナフキンがギターを弾いてそうな雰囲気もありますね

今回開始されたガイドツアーでは、この高すぎる茶室「高過案」のほか、地下に埋まった低すぎる茶室「低過庵」、そしてケーブルで吊り下げられて宙に浮かぶ「空飛ぶ泥舟」の内部を見学できます。

鬼太郎が住んでそう?―世界一危険な茶室「高過庵」の内部見学が可能に!
低すぎる茶室「低過庵」

鬼太郎が住んでそう?―世界一危険な茶室「高過庵」の内部見学が可能に!
吊り下げられた「空飛ぶ泥舟」
ジブリっぽい?

ツアーにはその他、藤森照信氏が初めてつくった建物「神長官守矢史料館」などの見学や、複数回のレクシャーも含まれています。藤森照信氏がこのような茶室を作った、その発想の原点を理解できるかも?

参加料金はちょっと高め。でも、一生に一度の体験と考えればありでしょう。建築が好きな方、そしてお茶が好きな方におススメです。

■プログラム詳細
実施期間:4月~11月(雨天中止)
申込締切:実施日の10日前
所要時間:約3時間
行程
14:00 ツアー開始 建築家藤森照信氏の思想の原点、諏訪大社上社前宮でレクチャーを受ける
14:40 前宮裏の古代の道をウォーキング
15:10 神長官守矢史料館(藤森照信氏が初めてつくった建物)を訪れる
16:00 3つの茶室を見学
1. はしごを登って「空飛ぶ泥舟」の内部へ
2. はしごを登って「高過案」の内部へ
3. 真っ暗な「低過庵」の内部へ
16:30 「低過庵」の中で地元のお茶屋さんの手ほどきでお茶を点てる、手軽な「抹茶体験」
17:00 ツアー終了
定員:8名(最少催行2名)
料金:1名あたり7,500円(3名以上)、参加者が2名の場合は1名あたり1万円
※中学生未満は参加不可

ツアーの詳細や申込方法については、「ちの旅」のWebサイト「奇想天外な建築を堪能する 『フジモリ茶室』プレミアムガイド」を参照してください。