空気入れ付きの自転車用ロック「AirLock」

自転車タイヤに空気を入れようとしたら空気入れが盗まれていた!そんな哀しい経験、ありますよね。あまりの怒りに、「盗んだ奴の足、臭くなれ!」「夜中の3時に、蚊の羽音で起きろ」と、空気入れ泥棒を呪ってしまったことも、自転車乗りなら一度や二度はあるはずです。

空気入れ付きの自転車用ロック「AirLock」
やられた!盗まれた!!

「AirLock」はそんな哀しみからサイクリストを救ってくれるサイクルアクセサリー。空気入れ付きの自転車用ロックです。


空気入れ付きの自転車用ロックAirLock
空気入れ付きの自転車用ロック「AirLock」

普段はロックとして使用。重さは544グラムなので、市販されている自転車用ロックとほぼ同じ感覚で使用できます。

空気入れ付きの自転車用ロック「AirLock」
一般的な自転車用ロックと同じ感覚で利用可能

タイヤの空気が少し甘いな、と思ったら「AirLock」で空気を充填できます。方法は一般的な空気入れとほぼ同じ。「AirLock」の口金を自転車タイヤのバルブ先端にはめ、ポンプを手で押します。

空気入れ付きの自転車用ロック「AirLock」
ストロークは短めです

さてこの「AirLock」のメリットはというと、常に自転車に装備しておけることでしょう。

自転車に取り付けて持ち運べる空気入れは以前から販売されているのですが、空気入れの使用頻度はレースでもなければ低め。常に持ち歩きたい人は多くはないはずです。タイヤの空気は一般的なシティサイクルなら2週間に1度、細身のタイヤのクロスバイクなら1週間に1度程度充填するのが良いとされていますが、どちらにせよ空気入れを使うのは月に2~4回程度でしかありません。また、常備しておくと前述の通り盗難のリスクもあります。

その点「AirLock」なら、ロックとして毎日使用するので「持ち歩くのが面倒」にはなりません。これは大きなメリット。

空気入れ付きの自転車用ロック「AirLock」
ロックとして常に持ち歩ける空気入れ

気になるのは空気入れとしての性能。空気入れって、案外当たりはずれがあります。例えば100均で空気入れを買い、タイヤに空気がほとんど入らずにがっかりしたという人は多いでしょう。

その不安は「AirLock」にも。こればかりは実際に使ってみるまでわかりません。でも開発元によれば、「AirLock」は台湾の経験のある自転車アクセサリーメーカーに製造を依頼しているそう。これならある程度は期待できそうです。

空気入れ付きの自転車用ロック「AirLock」
「AirLock」スペック

開発したのは米国ワシントンに本拠をおくEdellocks。同社は現在、クラウドファンディングサイトKickstarterで出資者募集のキャンペーンを実施中。本稿執筆時点では58ドルの出資+5ドルの送料で「AirLock」を1個入手できます。出荷は2019年12月に予定されています。